むくみの原因と予防について2021.5.31
むくみの原因と予防について
むくみは塩分のとりすぎに注意し、
血行を促すことで解消できるとされています。
今回はその 「むくみ」 について少し詳しく見ていきます。
**むくみの原因**
むくみの原因は、細胞内に余分な水分がたまってしまった状態です。
栄養素や酸素と一緒に細胞に運ばれた水分が、静脈やリンパ液の中にスムーズに
回収されなくなるためにおこります。
主な原因は、、内臓の病気や栄養不足によるもの。
病気によって起こる場合は、腎炎、肝炎、腹膜炎など。
女性の場合は更年期障害などがあげられます。
栄養の面で考えると、ナトリウムとカリウムの調整があげられます。
むくみを防ぐうえで大切なのは体内の水分調節をスムーズにすることです。
それにはナトリウムとカリウムのバランスを良くすることが大切です。
細胞内の水分は、ナトリウムがポンプ役となり、水を吸い上げて調節します。
しかし、このポンプが正常に機能しないと、細胞が水ぶくれ状態となり、
むくみが起こります。
カリウムには余分な水分を排出させることでナトリウムポンプを正常に機能させる
働きがあります。
**ナトリウムを控え、カリウムをしっかりとる**
ナトリウムは塩に含まれ、しょうゆや味噌、ソースなどの
調味料に多くむくまれています。
日本人はナトリウムの摂取量が過剰気味なので、塩分を控えて
カリウムをしっかりとることが必要です。
カリウムは、昆布、大豆、トマト、バナナ、いも類などに多く含まれています。
**むくみはその日のうちに解消する**
足のむくみはその日のうちに解消することが大切です。
むくみを放置しておくと、周囲の毛細血管が圧迫され、
むくみがさらに進行します。
それによってますます血行が悪くなります。
むくみを解消するには運動や入浴、マッサージで血液やリンパ液の循環を
よくして、水分の排出をスムーズにするケアが必要です。
**海藻で体内水分の調整を**
ひじきや昆布などの海藻類には、食物繊維の一種である
アルギン酸が含まれています。このアルギン酸は、
カリウムとナトリウムのバランスを調整する効果があります。
海藻が胃にたどりつくと、カリウムが体内に吸収されます。
さらに小腸にたどりつくと、小腸に多くあるナトリウムとくっついて、
体外に排泄されます。
アルギン酸は体内のカリウムを増やし、ナトリウムを減らしてくれる
一石二鳥の効果があります。
※今回の記事は則岡孝子先生監修「栄養成分の事典」を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。