免疫力は腸から生まれる2021.8.26
体を守る免疫、ウイルスやガン細胞を攻撃する免疫細胞は腸から作られています。
小腸・大腸合わせて体の70%の免疫細胞が集中しています。
特に小腸の表面にある絨毛(じゅうもう)には
病原菌などの外敵から体を守るリンパ節に指令を出すセンサーが
突起1つにつき30~40個も存在します。
そのため、小腸は「免疫の司令塔」とも呼ばれています。
また、大腸には体の20%にあたる免疫細胞が集中しています。
さらに、小腸の免疫機能を正常に働かせるために、大腸にすむ善玉菌の
働きが不可欠であることが最近の研究でわかってきました。
病気を未然に防ぐ力も、腸内フローラのバランスが大きく左右するということになります。
**セロトニンも腸でつくられる**
セロトニンはやる気を引き出し、精神を安定させるための脳内物質です。
セロトニンが不足すると、うつ病の原因になります。
セロトニンをつくるためにはトリプトファンという物質が必要です。
食べ物からトリプトファンを合成するために必要なのが腸内細菌です。
腸内細菌のバランスが悪いと、トリプトファンの合成に必要な
酵素やビタミンB6を腸内で産生できません。
体だけでなく心の健康のためにも腸内細菌のバランスが大切になってきます。
腸が喜ぶ食事をたくさんとって、腸をいたわりましょう。
乳酸菌や食物繊維をたくさん摂ることで腸内環境も良くなりますので
たくさん食べましょう。
※今回の記事は辨野義己先生著書「自力で腸を強くする30の法則」を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。