腸内の善玉菌と乳酸菌の関係2021.9.14
乳酸菌とは、腸内で糖を分解して乳酸を作り出す細菌の総称です。
代表的なものに、ビフィズス菌や枯草菌、ヤクルト菌、ブルガリア菌等があります。
乳酸菌は、悪玉菌の増殖を抑えて、腸内の環境を整えて、腸の働きを活性化します。
病原菌が腸に侵入するのを防ぎ、有害物質が腸壁に吸収されるのを妨げ、
素早く体外に排出します。
免疫力を高めたり、ビタミンをつくる働きもあり、私たちが健康に過ごせるのは、
乳酸菌のお陰であると言っても過言ではありません。
人間の体にはもともと乳酸菌が棲みついており、離乳期までの赤ちゃんの腸では
ビフィズス菌の割合は90%以上になっています。
ところが、年齢とともに悪玉菌の割合が増えるので、腸内環境が乱れて、さまざまな病気が
引き起こされると考えられています。
ですから乳酸菌を増やすことが大切です。
最近では「生きて腸まで届く」をうたい文句にした、サプリメントやヨーグルトをよく見かけるようになりました。
実は、口から摂取した乳酸菌のほとんどは、胃酸や胆汁酸にやられて腸にたどり着く前に
死んでしまうのです。
生きて腸まで到達するのはほんの一握りです。
乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし、悪玉菌を退治して、腸の若返りや血液の浄化に大きな力を発揮します。
しかし、口から摂取した乳酸菌はもともと腸内に棲んでいた乳酸菌とは違うため、いずれ排泄されます。
ですから、常に補給する必要があります。
味噌や、ぬか漬け、キムチなどの発酵食品や、乳酸菌のエサになるオリゴ糖を積極的に摂るとともに
サプリメントを利用しましょう。
オリゴ糖は、大豆やタマネギ、アスパラガス、ネギ、にんにくなどに多く含まれます。
なお、死んだ乳酸菌も役に立たないわけではありません。
食物繊維のように有害物質を吸着して体外に排出する働きがあります。
死んでいても生きていても、乳酸菌には腸をキレイにする効果があるというわけです。
※今回の記事は「断食しないで断食効果」を参考にしました。
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