脳の老廃物を洗い流す 2021.12.2

認知症になる割合

「人生100年」という言葉が使われます。

人生100歳まで謳歌できたとしたら、どれほど素晴らしいことでしょうか。

しかし、仮にあなたが100歳まで生きたとしても、「認知症」になったらおもしろくありません。

現在100歳以上の人のおよそ90%が認知症と言われています。

日本は本格的な高齢化社会に突入します。

今までと同じ割合で認知症患者が増えていくと、日本の医療と介護は破綻するでしょう。

80歳を超えると5人に1人以上、90歳を超えると5人に3人が認知症になります。

 

 

認知症を予防する効果的な方法が2つあります

それは「睡眠」と「運動」です。

 

アルツハイマー病の原因物質として「アミロイドβ蛋白」が知られています。

アミロイドβ蛋白が脳内に蓄積されると、「老人斑」をつくります。

神経毒性が強いアミロイドβ蛋白がたくさん蓄積されると神経細胞が死にはじめます。

その後、記憶障害などを呈し、アルツハイマー病を発症します。

 

私たちの脳には、毎日、老廃物を洗い流してくれる「お掃除システム」があります

夜間の睡眠中に脳内のグリア細胞(脳と脊髄の中にあって、神経細胞を支持している細胞)が60%も縮小してスキマができます。

そこに脳脊髄液が勢いよく流れ込み、脳の老廃物を洗い流します。

日中と比べて睡眠中に10倍の老廃物が排出されるのです。

ジェット水流による洗濯が脳の中で毎日行われるイメージです。

 

これは「グリア」と「リンパ」を合わせた造語で「グリンパティック・システム」とも呼ばれています。

つまり、きちんと睡眠をとっていれば、アミロイドβ蛋白は毎日キレイにお掃除されます。

そしてこのお掃除システムは、「深い睡眠」ほど活発に働くのです。

 

7時間以上の睡眠をキープし、深い睡眠をしっかりとっていれば、アミロイドβ蛋白はたまらない

つまり、アルツハイマー病を予防できる。

逆に睡眠時間を削るほどアミロイドβ蛋白はたまりやすい。

睡眠不足は、アルツハイマー病を加速させるのです。

実際、睡眠障害を認めない人と、睡眠障害を認める人を比べると、アルツハイマー病のリスクは4~5倍にも増えます。

 

また、アメリカの国立衛生研究所の研究によると、40歳以上の健康な男女を30時間眠らせずに

その脳を調べたところ、海馬などの領域でアミロイドβ蛋白の蓄積が認められました。

この研究は「たった1日の徹夜」で、若い人でも睡眠を削るとアミロイドβ蛋白が蓄積する

可能性を示唆した点で恐ろしい研究結果と言えます。

将来の認知症を考えると毎日7時間の睡眠は必要ですね。

 

※今回の記事は樺沢紫苑先生著書「ブレインメンタル強化大全」を参考にしました。

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