睡眠負債に気を付けてください2020.12.17
睡眠負債
睡眠負債は現代病のリスクを増加させます
24時間社会の現代では、成人の約4割が睡眠時間が6時間未満といわれています。
働く人の2割が交代勤務者で、その多くが睡眠障害を訴えているそうです。
日常的な寝不足は自覚症状があまりないまま、睡眠負債の状況になります。
睡眠負債は、ガンや糖尿病、高血圧、認知症等のリスクが増えることが最近の研究でわかってきました。
以下の3項目で自分が睡眠負債かどうかを確かめてみましょう。
- 起きた時にスッキリ感じない。
- 夜、寝る時に数分で眠りに落ちる。
- 昼前に眠くなる。
上記に1つでも当てはまった人は睡眠負債の恐れがあります。
睡眠は人間の重要な生理機能の1つですが、忙しい毎日でどの時間を削るかというと
「睡眠時間を削ろう」となりがちです。
しかし、睡眠には重要な働きがあります。
睡眠中の脳は、新しい情報を取捨選択して整理し、必要な情報を定着させる作業をし、
心身のメンテナンスを行っています。
そのため、日常的な睡眠不足の人は、不具合が生じたり、病気になりやすくなります。
例えば、判断能力の低下や物忘れ、怒りっぽくなる、風邪をひきやすくなる等があります。
さらに、睡眠不足が常態化すると、ガン、糖尿病、高血圧、肥満、うつ等の
重篤な病気にかかる可能性も高くなると言われています。
本人に睡眠不足の自覚があれば睡眠の習慣を改めることもあるのですが、
睡眠不足の自覚がなく、本人は十分睡眠をとっているという気になっているケースも多々あります。
経済協力開発機構(OECD)によると、各国の睡眠時間調査では、
日本は26か国中で、睡眠時間が最も少ないレベルに入っているそうです。
私たちは、6時間程度の睡眠がとれれば十分、毎日元気に活動できると考えている人が多いかと思います。
しかし、6時間睡眠を2週間続けた人の脳は情報処理能力を測定すると、
2晩徹夜した時と同じ反応速度に低下していると報告されています。
最適な睡眠時間は、個人差もありますが、健常な成人の場合6.5時間~7.5時間を目安にして、多いか少ないかを調節すると良いかと思います。
ぐっすり眠って睡眠負債を減らすために、寝つきを良くする環境づくりについて、
以下に挙げましたので参考にしてください。
・就寝前にブルーライトを浴びない
パソコン・スマホ・テレビなどは寝る前1時間前までにしてください。
・ややぬるめの湯で入浴
人間は体温が下がる時に眠くなるので、39~40度程度のややぬるめの湯で15分程つかる
・リラックスして休む
寝る前にストレッチや読書などをして体をリラックスさせる。
※今回の記事は雑誌「食べもの通信」を参考にさせて頂きました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。