2021年07月01日

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塩分過剰と高血圧2021.7.1

日本人の食塩摂取量

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、日本人の食塩摂取量は

年々、少しずつは減ってきてはいますが、依然として高い数値となっています。

2014年の調査では食塩摂取量の平均値は10gでした。

WHO](世界保健機関)では1日の食塩摂取量の目標値を5g未満に設定していることから、

日本人がいかに食塩を摂りすぎているかが分かります。

これには、主に油脂や香辛料を調理に使う欧米とは異なり、和食の味付けの基本が

「うまみ」と「塩」であること、そして、「塩蔵」という食品の保存法が発達し、

塩蔵品が広く普及したことなど、日本の食文化が深く関係しています。

しかし、このまま高塩分の食事を続けていると、体に様々な悪影響を

引き起こしてしまいます。

 

**高血圧**

塩分の摂りすぎが問題となるいちばんの理由に高血圧が挙げられます。

血圧とは、心臓がポンプのように血液を送り出す際、血管壁にかかる圧力のことをいいます。

高塩分の食事はこの血圧を上げてしまいます。

人間の体の中は、水分と塩分が一定の濃度に保たれています。

余分な水分や塩分は、腎臓の働きによって体の外に排泄されます。

ところが、食塩をとりすぎると、一時的に高くなった塩分の濃度を下げるために、

体内に水分がため込まれます。

これによって、心臓に送り込まれる血液量が増え、血管にかかる圧力が増し、

血圧が上がってしまいます。

 

**動脈硬化を引き起こす**

高血圧は自覚症状がほとんどありません。

しかし、放っておくと病状が進み、やがて命に関わる病気を引き起こします。

このことから、高血圧はサイレントキラー(静かな殺し屋)とも呼ばれることがあります。

「命に関わる病気」の原因となるのが動脈硬化です。

高血圧によって血管に負担がかかり続けると、次第に血管の壁が硬く、厚くなります。

また、血管壁の中にコレステロールが入り込んで塊になり、

血管壁が内側に盛り上がることもあります。

こうなると、血液が流れにくくなったり、血管壁の一部が破れて血液の塊ができ、

血管が詰まったりして重大な病気を引き起こします。

 

動脈硬化は全身の血管に起こり、その部位によって症状が異なります。

・脳での動脈硬化:「脳梗塞」「脳出血」「くも膜下出血」を起こします。

手足の麻痺や、ろれつが回らなくなるなどの後遺症が残ります。

また、認知症などの原因にもなります。

・心臓での動脈硬化:「狭心症」や「心筋梗塞」を起こします。

血流が途絶えてしまうと、その先の心筋が壊死し、突然死に至ることもあります。

・腎臓での動脈硬化:「腎硬化症」を引き起こします。

体内の余分な水分や塩分を排泄する機能が低下し、それがさらに血圧を上げる

という悪循環を引き起こします。

重症化すると「腎不全」を引き起こします。

 

**減塩に取り組む**

減塩に取り組めばこれらの病気を遠ざけることができますので、

積極的に毎日の減塩に取り組みましょう。

それに加えて、肥満を改善したり、運動によって体を動かすことで、血圧改善に

大きな効果が期待できます。

 

※今回の記事は日本健康マスター検定公式テキストを参考にしました。

※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。

 

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