胃や十二指腸の炎症について 2022.5.19
今回は胃や十二指腸の炎症についてのお話しです
胃や十二指腸の炎症はどのような状態か
胃はみぞおちのあたりに位置する臓器です。
十二指腸は胃と小腸をつなぐ臓器です。
ともに食べたものの消化を行う器官です。
内壁は粘膜に覆われていて、粘膜の細胞は消化液の刺激にさらされないよう粘液などで保護されています。
この粘膜に炎症が起きているのが、胃炎や十二指腸炎です。
重症になると胃や十二指腸に穴が開くこともあります。
炎症の対策
胃炎や十二指腸炎の原因はいくつかあります。
炎症には急性と慢性があり、急性は暴飲暴食、食中毒、ストレスなどがあります。
急性炎症の対策
急性炎症の対策として
①食事の量を減らす、消化の良い食べ物を食べる
②ストレスの原因を取り除く
などがあげられます。
慢性炎症の対策
慢性の炎症は不規則な食事やピロリ菌の感染などが原因となります。
対策として、食事の時間を規則正しくし、アルコールを控え、消化の良いものをよく噛んで食べましょう。
急性の場合も慢性の場合も、粘膜を保護する栄養をとることは効果的です。
キャベツに豊富なビタミンUは、炎症を引き起こす過剰な胃酸の分泌を抑え、粘膜を修復する働きがあるとされています。
潰瘍は、炎症によって荒れた粘膜に傷がつきえぐられるので、炎症の予防、改善が大切です。
なお、ピロリ菌の感染が原因の場合は、薬による治療が必要ですので早めに病院に行きましょう。
※今回の記事は飯田薫子先生寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。