ナイアシンについて 2022.1.13
今回は「ナイアシン」についてのお話しです
ナイアシンはビタミンB群
ナイアシンはビタミンB群の一種です。
ナイアシンの働きには次のようなものがあります。
1.糖質や脂質の働きを助ける
食品として取り込まれたナイアシンは体内でNAD,NADPという補酵素に変わります。
このうちNADが糖質や脂質をエネルギーにかえる酵素を働かせるのに必要な補酵素としてつかわれます。
それだけではなく、NADは体内で非常に多くの酵素にたいして補酵素として働き、エネルギー産生の他に、ホルモンの合成、DNAの修復、細胞の分裂など幅広い反応に関与します。
2.アルコールの分解を助ける
ナイアシンは、摂取したアルコールの代謝にも不可欠です。
アルコールを摂取すると、体内で分化される過程でアセトアルデヒドという物質を生成します。
このアセトアルデヒドを分化する際にナイアシンが補酵素として働きます。
ちなみにアセトアルデヒドは二日酔いで吐き気や頭痛の原因となる物質です。
ナイアシンが含まれる食品
ナイアシンが豊富に含まれるのは動物性食品です。
とくに、レバーやカツオなどに多く含まれます。
植物性食品ではキノコ類などに豊富です。
また、トリプトファンを含む卵や乳製品などととると、体内でナイアシンに合成されます。
効率の良い食べ方
ナイアシンは熱や酸、アルカリ、光などに比較的強いです。
水に溶ける性質はありますが、特に気を付けて調理などしなくても効率よく摂取できるビタミンです。
ただし、ビタミンB群は1種類だけでなく、複数を一緒に摂ることで作用が強まります。
そのため、ナイアシンだけでなく他のビタミンB群と一緒にとるのがポイントです。
※今回の記事は飯田薫子先生、寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。
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