日本人の食生活の欧米化と加工食品2021.1.15
日本人の食生活
日本人の有病率は昭和30年頃を境に急ピッチで増加しました。
昭和30年といえば、戦後の混乱期をようやく抜け出し、徐々に経済成長を遂げた時代です。
その時代にライフスタイルが一変しました。
その一つのあらわれが食生活の変化です。
それまで、米、味噌、豆腐、野菜等の植物性の食物を中心としていた食生活は、
昭和30年代以降、動物性たんぱく質や脂質を中心とする欧米型の食生活に移行していきました。
さらに、冷凍食品やインスタント食品、スナック食品などの加工食品が出回り始め、
私たちの日常の食生活に数多く取り入れられるようになりました。
つまり、こうした食生活の変化、加工食品の出現が、病気の発生が率増加した要因と考えられます。
動物性たんぱく質や脂質は多くのコレステロールが含まれていますが、
これが高血圧や糖尿病などの下地を作っています。
また、コレステロールを溶解する作用を持つレシチンは、かつて日本人が常食していた
大豆食品に多く含まれていますが、現代人は昔と比べて大豆食品を食べる機会が減ってきています。
このように、「悪いもの」をたくさん食べる一方で「良いもの」を以前よりも
摂らなくなったため、不健康の人が増えたのかもしれません。
現代の私たちの周りにある食品の約60%が加工食品といわれています。
この加工食品は食品添加物がたいてい含まれています。インスタント食品など、
食品添加物のかたまりといえるものも少なくありません。
しかもこれらの食品は化学処理、熱処理などにより、大切な栄養素がかなり破壊されています。
そのうえ、砂糖・塩・脂肪等がかなり含まれています。
これらの食品が中心では栄養のバランスを良くするのは不可能です。
健康を保つには普段の食事から栄養バランスを摂ることが基本です。
食事で補えない部分はレシチンやビタミンなどの補助食品で補うことも一つの方法かと思われます。
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