甘柿と干し柿 2022.12.13
甘柿と干し柿
甘柿
今の季節、スーパーに並ぶ柿はとても美味しそうですね。
富有柿、太秋柿、愛宕柿・・くらいしか一般的には知らないけれど、50種類以上あり甘柿と渋柿は約半々の割合だそうです。
柿に含まれるビタミンCは、みかんや伊予柑など、柑橘類の約2倍。ピーマンとほぼ同量含まれるカロテンとの相乗効果で肌を美しくするほか、風邪などの感染症予防にも有効とのことです。
渋み成分のタンニンはアルコールの分解を促し、豊富なカリウムの働きは利尿作用もあるので二日酔いにも効果的なのは嬉しいです。
注意することは、タンニンは血圧上昇を抑える作用がある一方で、鉄分の吸収を妨げるので、貧血気味の人は食べ過ぎないようにしましょう。
ことわざで「柿が赤くなると医者が青くなる」→「柿が出回る頃になると病気が減り、医者が暇になる」それだけ柿には体に良い成分が含まれているということですね。
干し柿
干し柿は、渋柿から作ります。甘柿から干し柿も作れますが、干し柿ほど糖度は高くないそうです。渋柿の方が甘柿よりも糖度が高いのはちょっと発見です。
渋柿から作った干し柿は、甘柿よりビタミンCは少ないですが、β―カロテンやカリウムが大幅に増え、マンガンも多いです。
食物繊維がとても多く、干し柿2個でなんと1日の目標摂取量を満たすとの事です。特に不溶性の食物繊維がとても豊富なので、整腸作用及び有害物質排出を促進する効果があります。
干し柿の糖分は、甘柿の約2〜4倍もあり、砂糖が高価な時代には貴重な糖分だったらしいです。甘味の成分はぶどう糖と果糖ですぐに吸収されてエネルギーに変わるので即効性の回復効果が期待できます。
【干し柿の種類】
・あんぽ柿 ・ころ柿 ・串柿 ・吊るし柿 ・巻柿
食材健康大辞典参考