不眠の陰に潜む病気 2021.10.21
不眠に潜む病気についての説明です
命に関わるいびき
病気によって睡眠不足や不眠が起こっていることがあります
このような場合は
- 隠れている病気に気付くこと
- 適切な治療を行うこと
が必要です。
無呼吸症候群
睡眠を妨げる病気として代表的なのが
「睡眠時無呼吸症候群」です。
<無呼吸症候群=大きないびきとともに睡眠中に何度も呼吸が止まる病気>
無呼吸症候群
日本での潜在的な患者は約200万人と推定されていますが、実際に治療しているのはその1割程度です。
睡眠時無呼吸症候群の人は睡眠中、呼吸をしているときは大きないびきをかき、無呼吸になるといびきも止みます。
数十秒後に呼吸が再開して再びいびきをかき始めます。
これを一晩に何度も繰り返します。
無呼吸症候群の人は低酸素状態になる
無呼吸の間は体が低酸素状態になり、そのたびに脳が目覚めて、呼吸が再開されます。
そのため熟睡できず睡眠不足になってしまいます。
睡眠不足が続くと、日中の耐えられないほどの眠気、倦怠感、うつ状態などが現れ日常の作業に支障が出ることがあります。
また、重症化したまま放置していると、心筋梗塞や脳梗塞による死亡率が、健康な人の3倍になるというデータもあります。
まとめると
無呼吸症候群になる
↓
低酸素状態が続く
↓
熟睡できない
↓
睡眠不足
↓
眠気、倦怠感、うつ状態になる
↓
心筋梗塞や脳梗塞
日中の耐えられないほどの眠気がサイン
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に起こるため、自分では気付きにくい病気です。
そのことが、潜在的な患者数に対して治療を行っている人が少ない原因と考えられます。
大きいいびき・倦怠感がサイン
大きいいびきを指摘された人は、呼吸器内科や耳鼻咽喉科、精神科などを受診しましょう。
いびき以外に
- 日中の耐えられないほどの眠気
- 全身の倦怠感
- 夜間頻尿
といった症状も睡眠時無呼吸症候群のサインとなります。
思い当たる場合は受診しましょう。
また、肥満の人は睡眠時無呼吸症候群になりやすいので特に注意が必要です。
のどに脂肪が蓄積しているので、仰向けに寝た時に軌道がふさがりやすいです。
※今回の記事は「日本健康マスター検定」公式テキストを参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。