疲れやすいのは脳に原因がある2021.6.22
脳の疲れ
しっかりと休養をとったはずなのに、朝の目覚めが悪く、体が重く、やる気が出ないことがあります。
これは、脳に原因がある場合があります。
朝の目覚めをコントロールするのは「脳」です。
脳の中に人の覚醒をコントロールする以下の2つの神経が存在します。
・ノルアドレナリン神経
・セロトニン神経
この2つの神経が大脳をスッキリと覚醒状態にシフトさせ、体を活動モードに切り替えます。
逆に「脳疲労」によって起床時に上記2つの神経が働かないと朝から疲れを感じ、意欲が湧かず、気分も落ち込みます。
しかし、このように機能不全に陥っても、生活術や養生法によって回復させることができます。
**脳の疲れとは大脳が興奮したままの状態**
脳の疲れは「大脳」を酷使し続けることのよって発生します。
大脳を酷使すると、ボーっとして頭がスムーズに働かなくなります。
そこで、疲れを取るために眠ろうとしても、眠れなかったりします。
大脳は「覚醒中枢」と結びついています。
大脳が過度の興奮状態となると、覚醒レベルも上がり、脳全体が休息モードに切り替わらなくなります。
現代社会で大脳を過度に興奮させるのは、パソコンやスマートフォンなどのデジタル機器を長時間連続して行うことです。
それが睡眠障害の人を増加させている原因です。
今は、5人に1人が不眠に悩んでいるといわれています。
きちんと睡眠をとることは、人間の健康上、欠かせません。
きちんと睡眠が取れれば、一日を元気に過ごすことができます。
生活習慣を見直すことで人間に本来備わっている自然な睡眠を取り戻しましょう。
**「脳の疲れ」と「心の疲れ」**
「脳の疲れ」の中には「心の疲れ」も含まれます。
心の疲れは様々な精神的ストレスが積み重なった結果、引き起こされるものです。
精神的ストレスが加わると、脳の中にある「不安・怒りの神経回路」が疲弊します。
「不安・怒りの神経回路」が疲弊することで、気分が落ち込み、意欲がなくなります。
それが「心の疲れ」です。
「不安・怒りの神経回路」は脳内の記憶を司る「海馬」ともつながっており、ストレス状況から離れてもちょっとしたきっかけで、ストレス状況にいるときの記憶が思い出されて、繰り返し「不安・怒りの神経回路」が刺激され続けます。
非常に厄介なメカニズムです。
**慢性疲労の原因 **
脳の疲れは慢性疲労を引き起こします。
慢性疲労をそのままにしておくと、「うつ」になる可能性があります。
「うつ」は最悪の場合自殺の原因となりますので、早めのケアが必要です。
**太陽の光を浴びること**
うつ病は「セロトニン神経」が弱まることで発症します。
ですので、セロトニン神経を活性化させていきましょう。
活性化させるためには以下の2つが必要です。
- 太陽の光
- 運動
非常にシンプルです。
お日さまを浴びて、体を動かせばセロトニン神経は活性化されます。
脳の疲れを感じている人は参考にしてください。
※今回の記事は有田秀穂先生著書「医者が教える疲れない人の脳」を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。