葉酸の主な働きについて 2022.2.15
今回は葉酸についてのお話しです
葉酸の働き
葉酸の主な働きには次のようなものがあります
1.細胞の新生をサポート
葉酸は新しい細胞が合成されるとき、細胞の遺伝子情報が詰まっているDNAを合成するための補酵素として働きます。
新しい細胞が合成されるには細胞の遺伝子情報を正確にコピーして分裂することが必要です。
葉酸が関わり細胞が正確に分裂することで、正常な細胞が新たに生まれ、新陳代謝ができます。
このような働きから、細胞増殖が盛んな胎児の発育には不可欠です。
2.正常な造血作用を促す
体内では常に新しい赤血球が作られます。
葉酸はビタミンB12とも働き、赤血球のもとになる赤芽球をつくります。
そして正常な造血を促すことで、赤血球が作られるのを助けます。
そのため葉酸は造血ビタミンともいわれます。
3.動脈硬化を予防
最新の研究により、葉酸が動脈硬化の危険因子であるホモシスチンの増加を防ぐ可能性があると報告されています。
どんな食材に含まれるか
葉酸は名前の通り葉野菜に豊富です。
特に緑色の野菜に多く含まれます。
果物、海藻、豆類にも多く含まれます。
動物性食品の中ではレバーや小魚、貝類に豊富です。
効率の良い食べ
水に溶ける性質で、光や加熱に弱く、酸化もしやすい栄養素です。
食品を買ってきたらすぐに冷蔵庫に保存し、新鮮なうちに食べるようにします。
茹でると、アスパラガスは9割、菜の花やブロッコリーは6割ほど葉酸が減ってしまいます。
水への流出を防ぐには電子レンジでの加熱や蒸すなどの工夫が必要です。
造血作用などで共に働くビタミンB12や、葉酸の働きを強くするビタミンCとともにとるとより効果的です。
※今回の記事は飯田薫子先生、寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。
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