肝臓についてのお話し 2022.5.9
今回は肝臓についてのお話しです
肝臓の働き
肝臓は私たちの体内で最も大きな臓器です。
脂肪の消化・吸収を助ける胆汁という消化液の生成や、糖質、脂質、タンパク質などの栄養の代謝、アルコールの分解、有害物質の解毒など、さまざまな役割を持っています。
その働きが低下すれば、体の各器官への栄養が供給されにくくなります。
また、有害物質が体にたまります。
初期のころは無自覚ですが、徐々に疲労感や倦怠感を感じるようになります。
悪化すると黄疸や腹水がたまるといった症状があらわれます。
対策
肝臓は再生能力が高く、一部の組織に問題が生じても自覚症状があらわれにくいことから「沈黙の臓器」と言われています。
自覚症状が現れるころには病気が進行しているので、健康診断などで定期的にチェックしましょう。
肝臓の疾患や病気で多いのは、肝臓の細胞に過剰の脂肪(中性脂肪)がたまり、細胞を壊していく脂肪肝。
他には、ウィルス感染によって炎症が起こり、慢性化する慢性肝炎があります。
どちらも放っておくと肝臓が縮小、硬化する肝硬変になる可能性があります。
さらに、肝臓がんに進行する恐れもあります。
脂肪肝を防ぐには、まず、脂肪や糖質の多い食事による肥満に注意する事です。
栄養バランスの良い食事を心がけ、傷んだ細胞の再生のために必要なタンパク質、、ビタミン、ミネラルをとりましょう。
タンパク質やミネラルが豊富な魚介類はタウリンを多く含みます。
タウリンは肝臓の機能を高めるといわれています。
また、免疫力を高めるために、野菜に豊富に含まれるビタミンA・C・Eの摂取も大切です。
なお、アルコールは肝臓の負担となるので、肝臓の働きが低下している時は禁酒しましょう。
おススメ食材
しじみ:肝臓の機能を高めるタウリン、オルニチンが豊富
イカ、タコ:低脂肪で高タンパク質。タウリンも豊富
鶏肉:良質なタンパク質が手軽にとれる
玄米
レモン、キウイ:免疫力を高めるビタミンCが豊富
マグロ:アミノ酸が豊富
※今回の記事は飯田薫子先生寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。
肝臓が上手く働くためには体内で多くの酸素を必要します。
スクワレンをとりましょう。