脂質の主な働き 2022.2.10
今回の記事は脂質の主な働きについてのおはなしです
脂質の主な働き
脂質の主な働きについて説明します。
主な働きは以下の3つが挙げられます。
1.効率の良いエネルギー源
脂質は1gで9Kcalと少量でも大きなエネルギーを確保できるのが特徴です。
たんぱく質や炭水化物の約2倍のエネルギーがあります。
体内で消費せずに余った分は体脂肪(中性脂肪)として蓄えられ、貯蔵エネルギーとなります。
体脂肪は体の表面から体温が放出されるのを防ぐため、体温維持に役立ちます。
食品に含まれる脂質の主成分は中性脂肪で、含まれる脂肪の種類によって体内での代謝の仕方や作用が異なります。
2.細胞膜やホルモンの主成分になる
細胞の表面を覆う細胞膜は、脂質に含まれるコレステロールやリン脂質が主成分です。
また、これらはホルモンや消化吸収に関わる胆汁酸の原料にもなります。
3.脂溶性ビタミンの吸収を助ける
脂質は、油脂に溶ける性質のある脂溶性ビタミンの吸収を助ける働きがあります。
(脂溶性ビタミン:ビタミンA,D,E,Kなど)
脂質を多く含む食品
植物油、バターは非常に脂質の多い食品です。
また、脂身の多い肉の他、生クリームやクリームチーズなど、加工の過程で脱水するものにも脂質が多く含まれます。
効率の良い食べ
日本人は脂質のとりすぎが増えています。
脂質のとりすぎは肥満や生活習慣病などのリスクを高める恐れがあるため、脂質を含む食品を食べる際には食べる量を十分注意しましょう。
脂質は、含まれる脂肪酸の種類によって健康に及ぼす影響が異なります。
そのため、量だけでなくどんな種類の脂質をとるかにも注意が必要です。
一つの食材に偏らず、肉、魚介、植物性食品をバランスよく摂るようにしましょう。
※今回の記事は飯田薫子先生、寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。
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