あなたは何派? 2020.8.31
あなたは何派?
働く主婦のうち44%、65歳以上の男女のうち39%、女子中高生の44%・・・。
これ、何の数字かわかりますか?
これは便秘派、下痢派、正常派のうち、あなたはどれにあてはまりますかという質問に対し、便秘派と回答した人の割合です。
どの年代でも半数近い人が便秘で悩んでいるようです。ちなみに、正常派と回答した人は便秘派とほぼ同じでした。
下痢派は十数%だそうです。
便秘派と下痢派を合わせると約60%、3人中2人はウンチに何らかの不安を持っているということになります。
ところで、あなたは何派ですか。
ウンチはご存じの通り食べ物のカスが主です。食べ物はどのようにしてカスになるか知っておきましょう。
口から入った食べ物は、胃に3~4時間滞在し、十分に砕かれた後、十二指腸、小腸に送られ、栄養と水分を消化・吸収され、2~3時間後に大腸に送られます。ここから出口(肛門)までの約1.5メートル十数時間かけてゆっくりと進んでいきます。
大腸はミネラルを吸収し水を絞る一方、これまでに吸収されなかった糖分やタンパク質を腸内細菌の力を借りて分解、吸収していきます。
こうして長旅を終えた食べ物のカスは、腸内細菌とともにウンチとなって出ていきます。口から肛門までの9メートルを超える消化管の中を通ってくる間にウンチは体のあちこちの状態を映してくるのです。
ウンチの形や色、匂いを最終的に決定づけるのは腸内細菌です。腸内細菌にはビフィズス菌などの善玉菌と、ウエルシュ菌などの悪玉菌があり、微妙なバランスを保っています。善玉菌は免疫力を高め、腸の働きを刺激し、悪玉菌の勢力を弱めます。逆に健康状態が悪いと、そのバランスが崩れ、悪玉菌が優位となり臭くて色の悪いウンチが出来ます。さらに動脈硬化や、免疫力の低下、老化の助長、成人病の誘発といった悪さもします。
ウンチは過去数日の食生活を含めたライフスタイルと、健康状態を反映するバロメーターであり、自分の体を自身でチェックすることの出来るものなのです。
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