お米のパワーをエネルギーに変えるビタミンB1 2021.3.16
お米のパワーをエネルギーに変えるビタミンB1
ビタミンB1は以下のような人におススメです。
・疲れやすい
・肩こり、腰痛がある
・酒やお菓子を多くとる
・運動をする
・糖尿病
ビタミンB1は一言でいうと、糖質代謝を促し、お米のパワーをエネルギーに変える働きがあります。
**糖質をエネルギーに変えて疲れにくくする**
体内で糖質をエネルギーに変えるとき、酵素の働きが必要になります。
この酵素がしっかりと働くには補酵素が不可欠で、
ビタミンB1はその補酵素の働きを果たしています。
糖質を分解するビタミンB1はエネルギーの多くを米飯からとっている
日本人には欠かせない栄養素です。
しかし、比較的不足しがちな傾向にあります。
ビタミンB1が不足すると、糖質の代謝が滞り体内に乳酸などの疲労物質がたまります。
そうなると、疲れやすくなったり、筋肉痛をおこしやすくなったりします。
**脳や神経を正常に保つ**
ビタミンB1は脳や、神経にとっても大切なものです。
脳や神経の働きを助けるので集中力が増し、記憶力が向上します。
また、手足などの感覚が敏感に働くようになります。
**不足するとどうなるか**
ビタミンB1が不足すると、まずイライラなどの症状になじまり、
集中力や記憶力の低下、食欲不振、全身の倦怠感、むくみ、筋肉痛、脚気
などが現れます。
アルコールを分解するのにもビタミンB1が必要です。
お酒を毎日多量に飲み、慢性的にビタミンB1が不足している人は
神経疾患にかかることがありますので、
意識してビタミンB1を摂っていきましょう。
**ご飯は精製度が低いほどビタミンB1が豊富**
日本人が主食とするお米は、ビタミンB1が豊富です。
ただし、精製する過程で胚芽が取り除かれ、含有量は大幅に減ります。
このため、精白米を食べておかずが乏しかった大正期などでは、
ビタミンB1不足からくる脚気がよくみられました。
現在は脚気にかかる人はほとんどいません。
ただし、お菓子、アルコールなどの糖質をたくさん摂る人、
運動によるエネルギー消費量が大きい人などはビタミンB1が不足する
傾向にあります。
不足しがちな人はいつも食べている白米を、胚芽米や玄米に切り替えるだけでも
ビタミンB1の不足を補うことができるでしょう。
余談ですが、
ビタミンB群には、ビタミンB1、B2,B6、B12
ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸があります。
※今回の記事は則岡孝子先生監修「栄養成分の事典」を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。