コレステロールの摂取量 2022.1.31
今回はコレステロールについてのお話しです
体内でも合成されるコレステロール
コレステロールは、さまざまな食品に含まれていますが、体内に取り込まれるのはそのうち40~60%です。
一方、コレステロールは肝臓でも日々合成され、血液に混ざって体中に供給され、細胞膜や胆汁酸、ホルモンの材料になっています。
肝臓で合成される量は食事で摂取する量の3~7倍にもなります。
つまり、食事で摂取したものと、肝臓でつくったもの、両方のコレステロールがあります。
健康診断のコレステロール値は、これらがどれくらい血液中にあるかを示したものです。
コレステロール値を気にする人は、コレステロールを多く含む食品を控えようとします。
しかし、肝臓には、体何に供給されるコレステロールを一定量に調整する働きがあります。
食品から多く摂取すると合成する量を減らし、摂取量が減ると多く合成するため、食事でコレステロールを控えてもその分すぐコレステロール値が下がるというわけではありません。
もちろん食べすぎはNGですが、厳密に例えば「卵は1日1個まで!」とか決める必要はないようです。
コレステロールの役割
コレステロールの役割には主に次のようなものがあります。
✔関連細胞膜の構成成分になる
✔性ホルモン、副腎皮質ホルモンなどの材料になる
✔胆汁酸、ビタミンDの材料になる
気を付けること
エネルギーや飽和脂肪酸を摂りすぎると、肝臓でコレステロールの合成が増加するといわれています。
コレステロール値が気になる方は気をつけましょう!
※今回の記事は飯田薫子先生、寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。