ビタミンB1について 2021.12.27
今回はビタミンB1についてお伝えします
ビタミンB1は重要なビタミン
ビタミンB1は糖質をエネルギーに変えるときに使われます。
米をエネルギー源にする日本人には重要なビタミンです。
ビタミンB1の主な働きには次のようなものがあります。
1.糖質の代謝をサポート
食事から摂取された糖質は、酵素の働きで分解されることでエネルギーに変わります。
この酵素を働かせるために必要な補酵素の役割をするのがビタミンB1です。
脂質がエネルギーとして使われるときに比べ、糖質がエネルギーとして使われる際には
多量のビタミンB1が必要です。
昔から日本人は米を主食としています。
つまり糖質からエネルギー摂取量が多いということです。
その分ビタミンB1を多く必要とするため、ビタミンB1欠乏症になりやすい傾向があります。
2.神経機能を正常に保つ
中枢神経や手足の末梢神経の働きをコントロールするとき、脳は大量のエネルギーを必要とします。
脳のエネルギー源はブドウ糖という糖質です。
ビタミンB1が糖質の代謝を助けることで、脳にエネルギーが行きわたり、神経機能を
正常に維持することが出来るのです。
ビタミンB1が多く含まれる食材
ビタミンB1は豚肉、魚介、ぬか、胚芽などにふくまれています。
特に豚肉の赤身に多く加工品のハムやソーセージにも豊富です。
魚介ではウナギ、タラコに多いです。
玄米や胚芽精米などのあまり精米していないものにも多く含まれます。
効率の良い食べ方
ネギ類、にら、ニンニクに含まれるアリシンという香り成分は、ビタミンB1と結合すると血液中に長くとどまる性質があります。
そのため、これらの食品と合わせてとると、摂取したビタミンB1ga排泄されるのが抑えられ、ビタミンB1を長時間利用することができます。
また、主食を白米から玄米や胚芽精米にかえることで、ビタミンB1を日常的に
とることができます。
※今回の記事は飯田薫子先生、寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。