マグネシウムについて2021.1.8

マグネシウムについて

今回はマグネシウムについてのお話しです

マグネシウムは体内の60%~65%が骨に存在し、

カリウムやリンとともに骨や歯の強化に重要な役割を果たしています。

欠乏すると、骨からマグネシウムが遊離します。

 

マグネシウムの働きは以下のようになります。

心臓の筋肉の動きを助ける

マグネシウムはカルシウムとともに筋肉の収縮と拡張に関与しています。

マグネシウムが不足すると、細胞内にカルシウムが多く流れ込み、

筋肉の収縮がうまくいかず、痙攣やふるえが起こります。

 

精神を安定させる

カルシウムとともに神経の働きに関与しており、不足すると

細胞内にカルシウムが増加してイライラなどの神経過敏になります。

 

骨を作る

マグネシウムは、アルカリフォスファターゼを活性化させるために必須な栄養素です。

この酵素がないと骨の中のカルシウムの結晶を作ることができません。

 

マグネシウムが不足すると、不整脈、心臓発作、高血圧、足の引きつり、こむら返りなどが起こります。

 

現在のマグネシウムの摂取推奨量は成人男性で340370mg、女性で270290mgです。

実際の平均摂取量は成人男性で262mgmg/日、女性で227mg/日となっており不足の状況です。

 

骨を作るのに大切な栄養素ですが、カルシウムとのバランスに関しては

「カルシウム:マグネシウム=21」が理想の割合と言われています。

 

現在寝たきりの原因の1位が「脳梗塞」ですが、2位が骨粗鬆症からくる「骨折」です。

女性では65歳を過ぎると約半数が骨粗鬆症になります。

骨粗鬆症の予防にはカルシウムが必要なことは皆さんご存じでしょうが、

摂取したカルシウムが骨になるためには、マグネシウムやビタミンD,Kの働きが必要です。

ビタミンDは腸管からカルシウムの吸収を助け、また、ビタミンKは

骨基質にカルシウムが沈着するのに必要な栄養素です。

マグネシウムもまた骨や歯の形成に必要な栄養素です。

 

日本人はカルシウムもマグネシウムも必要量に足りていません。

できるだけ食事で摂るようにし、無理な場合はサプリメントで補ってくだみてさい。

 

今回の記事は糸日谷秀幸先生著書「ミネラル&サプリメントセミナー」を参考にしました。

※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。

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