次のような人はリンのとりすぎに注意しましょう
・骨粗しょう症
・腎臓に障害のある人
・加工食品を多くとる人
**リンとカルシウムのバランス**
体内の約80%%のリンはカルシウムと結合してリン酸カルシウムに変わり、
骨や歯の成分となります。
リンとカルシウムのバランスが崩れると、カルシウムがうまく体で
活用されなくなります。
カルシウムとリンの理想的な摂取バランスは1:1
とされています。
ところが、日本人の平均摂取量は
カルシウムが目標摂取量に達していないのに対し、
リンの摂取量はカルシウムの約2倍となっています。
**加工食品で過剰摂取**
過剰にリンを摂取すると、骨が弱くなったり、
腎臓機能が低下することがあります。
リンは食品添加物として加工食品に含まれ、
清涼飲料水などの酸味のもととして使用されています。
これらの食品をとりすぎると、リンの過剰摂取を起こすこともあります。
**食事**
リンの含有量の少ない野菜や海藻をたっぷりとることで、
リンとカルシウムのバランスを調整していきましょう。
**食品添加物としてのリン**
加工食品には食品添加物としてのリンが
リン酸、リン酸塩、総合リン酸塩などのかたちで含まれています。
これらは酸味づけや、結着剤、膨張剤などとして、
清涼飲料水や加工肉などに使われています。
リン自体に問題はありませんが、加工食品を多くとる人は
過剰摂取に陥りがちです。
その結果、カルシウムとのバランスを崩し、骨の形成に影響を及ぼすことがあります。
加工食品に頼りすぎず、手料理を多くとりましょう。
※今回の記事は則岡孝子先生監修「栄養成分の事典」を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。