大豆と豆腐の成分と作用 2022.6.1
今回は大豆と豆腐の成分についてのお話しです
大豆は蒸したり煮たりして食べるほか豆腐や納豆などの様々な加工品となって生活を支えます。
良質なたんぱく源で「畑の肉」とも呼ばれています。
ほかにも脂質、ビタミン、ミネラルなどバランスよく含んでおり栄養満点です。
また、女性の健康に役立つイソフラボンも含んでいます。
大豆について
大豆は良質なたんぱく質が豊富で、必須アミノ酸をバランスよく含んでいます。
また、脂質や糖質、ビタミン、ミネラルも含みます。
健康が見込まれる成分として注目されるイソフラボンやサポニンのほか、脂質の一種レシチンも含んでいます。
イソフラボンについて
イソフラボンは女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをするとされ、更年期障害の予防や緩和、骨粗しょう症などの予防の効果が期待できます。
大豆のえぐみのもとであるサポニンには抗酸化作用があります。
レシチンは細胞膜などの生体膜や脳、神経組織などの構成成分となり、体内で広く分布し働きます。
豆腐について
豆腐は消化の良い、良質なたんぱく質が豊富です。
ほかにも、不飽和脂肪酸のリノール酸や、イソフラボン、サポニン、レシチンなどの成分を含んでいます。
木綿豆腐や絹ごし豆腐では前者の方がタンパク質やカルシウムが多く、後者はビタミンB群やカリウムが多くなっています。
豆腐はイソフラボンによる更年期障害の予防や緩和、骨粗しょう症の予防が期待されます。
その他、サポニンによる抗酸化作用があり、レシチンは細胞膜などの生体膜や脳などの構成成分となり、体内に広く分布します。
リノール酸には血中コレステロール値を下げる作用があるとされています
※今回の記事は飯田薫子先生寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。