強い抗酸化作用を持つビタミンC 2022.2.22
今回はビタミンCについてのお話しです
ビタミンCの働き
ビタミンCの主な働きとして次のものがあります。
1.コラーゲンの合成に関わる
人間の体に存在するタンパク質の約3分の1はコラーゲンです。
ビタミンCはそのコラーゲンの合成に関わっています。
コラーゲンは細胞同士をつなぐ役割があります。
コラーゲンが不足すると、血管や筋肉、皮膚、骨などの結合組織が弱くなり、健康な状態を保てなくなります。
2.メラニン色素の生成抑制。
日焼けは皮膚のアミノ酸の一種であるチロシンが酸化され、メラニン色素に変わるのが原因です。
ビタミンCの抗酸化作用はメラニン色素の生成を抑え、日焼け予防に役立つとされています。
3.強い抗酸化作用
細胞膜に存在する不飽和脂肪酸は、酸化されると過酸化脂質になり、老化や生活習慣病などの引き金となります。
ビタミンCには強い抗酸化作用があり、過酸化脂質の増加を抑えてくれます。
また、悪玉(LDL)コレステロールが酸化されるのを防ぐ働きもあり、血管疾患予防にも役立つとされています。
どのような食品に含まれているか
野菜では緑黄色野菜に豊富でキウイフルーツ、苺などの果物にも多く含まれます。
動物性食品にはほとんど含まれません。
効率の良い食べ方
ビタミンCは水に溶けやすく加熱すると壊れやすいので、鮮度の良いものをなるべく早く食べるようにしましょう。
いも類に含まれるビタミンCはデンプンによって守られているので、加熱に強く、効率よく摂ることが出来ます。
一度に多くとっても余剰分は体外に排出されるため毎食適量に補給することが、体内での働きを円滑にするポイントです。
喫煙やアルコール、ストレスでビタミンは消費されるため積極的に補給しましょう。
※今回の記事は飯田薫子先生、寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。