血液の働きと生活習慣病2021.2.18
血液の働き
血液の中には
・赤血球
・血小板
・白血球
があります。
それぞれの働きや、特徴は以下の通りです。
~赤血球~
丸いボールのような形をしており、これが全身に酸素を運びます。
細胞はこの酸素を使って栄養分を燃やし、エネルギーに変えます。
酸素を放出した赤血球は、今度は二酸化炭素と結びついて肺に戻り、体外に排出させます。
このように、赤血球は酸素と二酸化炭素の運搬人といえます。
~血小板~
血小板は赤血球よりもかなり小さく、薄い円盤型をしています。
血小板の役割は出血を止める事です。
手をすりむいたりしたときに、自然に血が止まるのは血小板のおかげです。
血小板は私たちの血管の損傷をせっせと修復してくれます。
~白血球~
白血球は、
・顆粒球
・リンパ球
・マクロファージ
などの細胞の総称です。
数は赤血球、血小板と比較して一番少ないですが、
赤血球よりかなり大きく、ウィルスや細菌から体を守る働きがあります。
つまり、免疫システムの主役といえます。
白血球の中の顆粒球は切込み隊長のような役割を果たしており、常に体内をパトロールしています。
そして、細菌を見つけると直ちに攻撃をして食い殺します。
顆粒球は、このように頼もしい細胞ですが、寿命は短く、数日で死んでしまいます。
果敢に戦った顆粒球は膿などになって体外に排泄されます。
マクロファージは大食い細胞とも呼ばれていて顆粒球の10倍もの細菌を食い殺します。
リンパ球には以下の種類が主に挙げられます
・B細胞~抗体を作って異物を撃退する
・T細胞~免疫システムを活性化させる
・NK細胞(ナチュラルキラー細胞)~強い殺傷力でガン細胞を攻撃する
***血液こそ人間の命そのもの***
血液は体をくまなく駆け巡り、細胞に必要物質を届けています。
人間の体は、もとをただせば細胞の集合体なので、大げさに言えば、血液こそ人間の命そのものだと考えられます。
***ドロドロ血液と生活習慣病***
血液が3分以上届かないと、細胞は死んでしまいます。
脳梗塞や心筋梗塞で血管がつまると、その先の細胞が壊死するのを見ても、血液がいかに大切なのかわかります。
よく、ドロドロ血液、サラサラ血液という言葉を見かけますが、
ドロドロ血液とは、血液に含まれている成分が何らかの理由で増えすぎて、本来のバランスが崩れている状態です。
よく見られるのは、中性脂肪やコレステロールなどの脂肪が増えすぎたケースです。
中性脂肪は、エネルギー源として重要な働きをします。
コレステロールは脳や細胞膜、性ホルモン等の生成に欠かせません。
どちらも大切な成分ですが、増えすぎると血液が汚れます。
ドロドロ血液=血液が汚れている
血液の汚れはさまざまな病気を引き起こします。
・中性脂肪や悪玉コレステロールが増えると➡高脂血症になります
・ブドウ糖が増えすぎると➡糖尿病になります
・尿酸が増えすぎると➡痛風になります
・血液の汚れが血管に付着すると➡動脈硬化になります
**まとめ**
人は血管から老いると言われます。
汚れた血液は血管の老化を早めます。
そして生活習慣病を引き起こします。
いつまでも若くあるために、キレイな血液にしましょう。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。