野菜の摂取不足2021.8.2

厚生労働省では、健康を維持するために必要な野菜の摂取量を

1日当たり350gとしています。

野菜は、ビタミン、ミネラル、食物繊維の重要な供給源です。

人参やかぼちゃなどの「緑黄色野菜」はカロテンが豊富で、体内でビタミンAに変わり、

皮膚や粘膜の保護、目の明るさを感じる機能などに関わっています。

また、ビタミンCやビタミンB2,カルシウム、鉄、カリウムなども多く含まれています。

一方、玉ねぎや白菜などの「淡色野菜」は、特にビタミンCが多く、

糖質をエネルギーに変えるビタミンB1や、緑黄色野菜と同様にビタミンB2,カルシウム、

カリウムなども豊富です。

野菜を十分に食べることは、こうした栄養素をバランスよく摂ることにつながり、

健康に長生きするために非常に有用です。

しかし、2014年の「国民健康・栄養調査」によると、1日の野菜摂取量は

男性で328.1g、女性で316.6gで目標に届いていません。

野菜が体に良いのがわかっていても、なかなか十分に摂れていないのが現状です。

 

**野菜を無理なくたくさん摂るコツ**

・加熱してカサを減らす

ビタミンCをはじめ、加熱調理で失われやすい栄養素は生野菜サラダにして食べるのがいちばんです。

ただ、野菜はカサがあるためそれだけで350gとるのは厳しく、飽きてしまいがちです。

できたら、蒸したり、ゆでたり、炒めたりして「温野菜」として食事に取り入れましょう。

 

・料理の具に混ぜて使う

野菜炒めなど野菜がメインの料理を意識してとるのもいいですが、汁物やスープの

具材に使ったり、細かく刻んでご飯と混ぜて炊き込みご飯にするなどもおススメです。

簡単に摂取量をアップできます。

 

・外食では野菜の小鉢を追加する

お店で食べるときやコンビニ食にするときは、野菜の小鉢を追加しましょう。

特に、丼物や麺類を単品で食べることが多い人は、意識して小鉢を足したり、

定食を選びましょう。

また、どうしても不足してしまう人はサプリメントでおぎなうのも良いかと思います。

 

**食物繊維は高血圧、食べすぎの予防**

野菜に豊富な食物繊維は、食後の高血糖を防いだり、食べすぎ予防に役立ちます。

また、これらの効果は野菜を最初に食べたほうが高まるという研究報告もあります。

しかし、食べる順番よりも野菜の摂取不足の方が問題は深刻です。

まずは十分な量の野菜を食べることを心がけましょう。

 

今回の記事は「日本健康マスター検定」公式テキストを参考にしました。

※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。

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