こむら返りの原因とその改善2020.11.6

こむら返りの原因と改善

突然ふくらはぎの筋肉がつって激しく痛むことを「こむら返り」といいます。

夏場にこむら返りになった経験がある方は多いかと思います。

 

筋肉には強い負荷がかかった時に損傷を防ぐために、

筋紡錘(きんぼうすい)」と「腱紡錘(けんぼうすい)」

という2つのセンサーが体の中に備わっています。

 

筋紡錘は筋線維の中にあるセンサーで、筋肉が伸びた時に、

その長さを感知して伸びすぎないように「縮め!」と命令を出します。

腱紡錘は筋肉と腱の移行部分にあるセンサーで、

筋肉が収縮したときに腱の伸びを感知して筋肉に「ゆるめ!」と命令します。

 

私たちの体は筋肉が緩むと腱が縮み、筋肉が縮むと腱が収縮するという仕組みでうごいています。

通常ですと筋紡錘と腱紡錘の2つのセンサーが稼働することでバランスが保たれるのですが、

センサーが誤作動することで、ふくらはぎの筋肉の収縮に歯止めがかからず、こむら返りを引き起こします。

 

センサーの誤作動の原因として、「電解質異常」「筋肉疲労」「加齢」などが挙げられます。

電解質は、血液やリンパ液、細胞間液などの体液中に存在しています。

その電解質には、マグネシウム、カリウム、ナトリウム等のミネラルが含まれていて、

神経の伝達や筋肉の収縮に関係します。

電解質異常とはこれらのバランスが崩れた状態です。

中でも、マグネシウムが不足したときに腱紡錘の働きが悪くなります。

電解質異常を招く主な要因は、発汗、下痢、嘔吐などの脱水です。

また、体の冷えも電解質異常を招きます。

体が冷えると血流が悪くなり電解質が運ばれにくくなります。

 

他にも運動不足になると、筋肉が衰えて血流が悪くなると電解質が運ばれにくくなります。

筋肉疲労でもセンサーの誤作動は起こりますし、加齢で筋力が弱った中高年もセンサーの誤作動は起こります。

 

夜中に起こるこむら返りで気を付けたいのが、睡眠中の発汗です。

私たちは寝ている間にコップ1杯分の汗をかいているといわれます。

夏場は特に多く汗をかくため、当然ミネラルバランスが崩れ、

電解質異常に陥って、こむら返りを招いてしまいます。

 

睡眠中や運動中にこむら返りが起こったらまず、ふくらはぎの筋肉をゆっくり伸ばすことが大切です。

タオルを使った「ひざ裏タオル伸ばし」がおすすめです。

ひざ裏を伸ばすことで、こわばっていた筋肉がほぐれて、下半身の血流が良くなります。

ひざ裏タオル伸ばしのやり方は

  • タオルの両端を両手で持ち、こむら返りが起こった方のつま先にタオルをひっかける。
  • タオルをつま先でゆっくり引っ張ってアキレス腱からひざ裏までゆっくり伸ばす。

 

睡眠中に足がつって、慌てて筋肉を伸ばすと逆に筋線維を痛めますので、

ゆっくり呼吸をしながらひざ裏タオル伸ばしを行うことをお勧めします。

 

※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。

 

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