コレステロールについて詳しくしろう 2021.12.14

コレステロールの主な働きについて

 

コレステロールは脂質の一種

コレステロールは病気を引き起こす原因のようなイメージがありますが、細胞膜やホルモンの材料になったり、消化液の成分になったり、重要な役割を持っています。

体に必要なコレステロールは、食品から摂取されるほか、多くが肝臓などで糖質や脂肪酸から合成されます。

合成される量は、摂取される量にあわせて調整されるため、体全体のコレステロールは一定に保たれています。

ただし、とり過ぎはそのバランスが崩れる危険があるので注意が必要です。

 

コレステロールの主な働き

コレステロールの主な働きは次のようなのもがあります

 

1.細胞膜の材料になる

  • タンパク質やリン脂質とともに全身の細胞膜の材料になります
  • 細胞膜に含まれるコレステロールは細胞膜における物質の出入りを調整する働きがあります

 

2.ホルモンの材料になる

  • 男性ホルモン(テストステロン)や女性ホルモン(エストロゲン、プロゲステロン)副腎脂質ホルモン(コルチゾールなど)といった様々なホルモンの材料になります
  • 副腎脂質ホルモンには、糖質やミネラルの代謝を調節する役割があります

 

3.ビタミンDの材料となる

  • 脂質に存在するコレステロールの一種にはプロビタミンD(のちにビタミンDとなる物質)としての役割があります

(紫外線を浴びることで、ビタミンDが生成されます)

 

4.胆汁の成分になる

  • 脂肪の消化に必要な胆汁の成分である胆汁酸の材料になります
  • 肝臓でつくられた胆汁は胆のうに蓄えられた後、十二指腸に分泌され脂肪を水に溶けやすくして、消化吸収を助けます
  • 胆汁の約95%は小腸で再吸収され、残りは排出されます。
  • 再吸収された胆汁は肝臓に戻って十二指腸に分泌されます

 

 

コレステロールを多く含む食材

コレステロールは、動物性脂質に多く含まれます。

特に含有量の多い食材のひとつが鶏の卵や、魚卵などの卵類です。

スポンジケーキや鶏卵を使った加工食品にも豊富に含まれます。

また、レバーなどの動物の内臓や乳製品にもコレステロールが豊富です。

 

今回の記事は飯田薫子先生、寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養」を参考にしました。

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