ビタミンAの主な働きについて 2021.12.16
ビタミンAの主な働きについて説明します
1.視覚機能の健康を保つ
目の網膜にあり、光を感じる物質であるロドプシンの生成にはビタミンAが不可欠です。
不足すると光刺激を神経細胞に伝達できず、視覚に異常が生じます。
2.皮膚や粘膜の健康を守る
ビタミンAはのど、鼻、消化器などの粘膜を正常に保ち、細菌の感染や乾燥を防ぐ働きがあります。
また、細胞の成長や分化にも必要で、子供の健康や発育にも不可欠です。
3.活性酸素を除去する
植物性食品に含まれるβカロテンは体内でビタミンAに変わり、活性酸素の働きを抑え活性酸素を取り除く抗酸化力があります。
体内の老化を防ぐほか、生活習慣病予防、発がん予防にも効果があるとされています。
ビタミンAが多く含まれる食品
レバーや緑黄色野菜にビタミンAが多く含まれています。
レバーにはレチノールという成分が多く含まれており、レチノールは体内でビタミンAとして働きます。
植物性由来のものは色素成分のカロテン類として存在するため、緑黄色野菜や海藻に豊富です。
効率の良い食べ方について
植物性由来のものは油脂と一緒にとるのが効果的です。
野菜や海藻に含まれるカロテン類は体内で吸収されにくく、調理法や一緒に調理する食品、食べる人の栄養状態などで吸収率が3~96%と大きくかわるのが特徴です。
油脂と調理すると吸収が良くなるので、炒め物などにして油と一緒に食べるようにしましょう。
一方、動物性由来のレチノールはそのままでも体内に効率よく吸収されます。
食事でとる範囲では、過剰症は起こりません。
動物性、植物性ともに重要な生理作用があるのでどちらに偏らずにバランスよくとるのが大切です。
※今回の記事は飯田薫子先生、寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養」を参考にしました。
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