タバコはあらゆる病気をひきおこす2021.8.5
たばこは百害あって一利なしと言われるように、タバコによって受ける様々な健康被害が世界的に問題となっています。
厚生労働省によると喫煙は「循環器疾患」、「ガン」をはじめ、多くの疾患の原因であることが分かっています。
また、喫煙は歯周病の最大の危険因子でもあります。
病気の要因となるのが、タバコの煙に含まれる有害物質です。
毒性のある物質や、発がん性物質をはじめ、約4,000種類もの化学物質が含まれています。
例えば「ニコチン」は脳の神経に強く作用する物質で、強い依存症があり、体内で発がん性のある物質に変わります。
「タール」には約60種類もの発がん性物質が含まれており、肺に染みついて黒くしたり、ごく一部は血液に乗って全身に送られて、様々な部位でガンを誘発します。
しかし、タバコが及ぼす被害に対する国民の認識は低いのが現状です。
**息切れはCOPDの始まり**
COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは、肺の病気の一種です。
空気の通り道である軌道が狭くなったり、肺の動きが悪くなったりして呼吸がしにくくなる病気で、長い喫煙習慣によって発症し、患者数は約500万人にのぼると推測されています。
別名「たばこ病」ともいわれ、肺がん以上にタバコと関係の深い病気です。
ながく咳やタン、階段を上った際に起こる息切れなどはCOPDの代表的なサインです。
**受動喫煙**
たばこの問題点は、タバコを吸っていない人でも、喫煙者の吐く煙や、タバコから立ち上がる「副流煙」を吸い続けていると、肺がんや心筋梗塞のリスクが高まります。
しかも、喫煙者の吸う主流煙よりも副流煙の方が濃度が多価物があります。
また、子供の肺は小学校低学年までに成長します。
この間の受動喫煙派は肺に大きな影響を与えます。
**禁煙**
自分を含め、周りの健康被害を防ぐには禁煙が不可欠です。
禁煙を始めるには遅すぎることはありません。
喫煙者はタバコが及ぼす悪影響について認識を深めて、積極的に禁煙に取り組むことが進められます。
実際に、喫煙者はタバコをやめた瞬間から健康改善効果が期待できます。
**禁煙を成功させるコツ**
禁煙はやみくもに取り組んでも長続きしません。
禁煙を成功させるコツには次のようなものがあげられます。
まずは、禁煙開始日を決めるいつから始めるのか、具体的な禁煙開始日を決めます。
そして、なぜ禁煙するのかという明確な目的とともに「禁煙宣言書」を書き、目につきやすいところに張っておきましょう。
禁煙に対する意欲が高まります。
・禁煙後に現れる症状を知る
禁煙開始後2~3日すると吸いたい気持ちがピークに達し、イライラが起こりやすくなります。
これは禁煙に対する離脱症状で、3~5分ほどで治まります。
体がたばこ離れをしていくために必要な経過だと知っておきましょう。
・吸いたい気持ちを紛らわす対処法を見つける
愛煙家は生活の節々でタバコを吸いたくなる場面があります。
朝の一服の代わりに、起きたらすぐに顔を洗う。
車の中で吸いたくなったらガムをかむ。
などなど、すぐにできる行為がお勧めです。
・“一本だけ”の誘惑に負けない
吸いたい気持ちはふとした瞬間に起こることがあります。
「1本だけ」と思って吸っても、それをきっかけに喫煙者に戻ってしまうことも少なくありません。
それまでの自分を思い出し、誘惑に負けないよう心がけましょう。
禁煙についていろいろと述べましたが、なかなか上手くいかない人は早めに禁煙外来を利用しましょう。
※今回の記事は「日本健康マスター検定」公式テキストを参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。