炭水化物の大きな働き 2022.2.7
今回の記事は炭水化物についてのお話しです
炭水化物の働き
炭水化物は主に次の3つの働きがあります
✔ 体の主要なエネルギー源
✔ 脳の活動を支える
✔ DNAなどの構成成分になる
それぞれについて詳しくみていきます。
1.体の主要なエネルギー源
炭水化物のうち糖質は、1gで4キロカロリーのエネルギーを生み出します。
タンパク質や脂質に比べてすぐにエネルギーに変わるのが特徴です。
食生活では主食として食されることが多く、身体活動や生命活動を行うための主要なエネルギー源といえます。
糖質は体内でさまざまな種類の糖に分類されます。
血液中ではブドウ糖としそんざいします。
肝臓や筋肉ではグリコーゲンとして存在します。
ただし、貯蔵量としては少量です。
これは、すぐに使う量以上に摂取した余剰分の糖質は、体内に脂肪として蓄積される性質があるためです。
2.脳の活動を支える
糖質が分解されてできたブドウ糖は、脳の最も効率的なエネルギー源です。
そのため、ブドウ糖が極度に不足すると意識障害などを引き起こすことがあります。
脳では貯蔵できないため、食事から定期的に補給する必要があります。
3.DNAなどの構成成分になる
糖質が分解されてできたブドウ糖などは、遺伝子情報を担うDNA,RNAの合成成分として使われます。
また、タンパク質と結合して糖たんぱく質となり、細胞などの重要な構成成分になります。
炭水化物(糖質)の含有量が多いのは砂糖
糖質の含有量がいちばん多いのは砂糖です。
つまり、砂糖を使った菓子やジュースなどにも多く含まれています。
通常の食事で主な供給源は、ご飯、パン、麺などです。
ビタミンB群と組み合わせると効率の良い食べ方になる
糖質はビタミンB群をとらなければ体内で代謝されず、エネルギーとして使うことが出来ません。
玄米や胚芽米はビタミンB群が含まれていますが、白米はほぼゼロ。
白米には玄米を混ぜたり、一緒に食べるおかずにビタミンB群が豊富な食材を使ったりすると効率よくエネルギーに変えられます。
炭水化物をとりすぎて余ったブドウ糖はグリコーゲンとして蓄えられ、必要に応じて消費されます。
それでも余った場合には中性脂肪としいて蓄積されます。
中性脂肪の増えすぎを防ぐためには
運動などでブドウ糖を消費することが大切です。
※今回の記事は飯田薫子先生、寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。
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