胃もたれの対策ととりたい栄養 2022.3.31
今回は胃もたれについてのお話しです
胃もたれ
胃もたれとは、消化機能が低下して、食べ物が胃に長く留まっている状態です。
胃もたれは一般的に食べすぎや飲みすぎ、油っこい食事など、胃腸に負担のかかる食生活や、ストレスによる自律神経の乱れが原因で起こります。
胃のぜん動運動が低下して消化不良になり、食べ物が長く胃に留まってしまいます。
例えば多量のアルコールは胃を強く刺激して胃の粘膜を傷つけ、胃の動きを悪くするため、胃もたれを起こします。
また、アルコールは利尿作用があるため、脱水症状になり、吐き気や頭痛をおこします。
対策
一時的な胃もたれの場合、先ずはお腹がすくまで胃を休めることが大切です。
ただし水分補給は大切です。
食事をするときは脂の多い肉や、食物繊維が多く硬い野菜を避け、消化の良い食事を心がけます。
とはいえ、タンパク質は胃粘膜の材料となるため不可欠です。
胃粘膜を保護する働きがある、ぬめり成分のあるオクラや長芋、胃粘膜の修復作用が期待されるビタミンUが豊富なキャベツやブロッコリーなどと一緒にタンパク質を摂るといいでしょう。
胃の消化吸収が低下しているため、消化を助ける食べ物も効果的です。
例えば、大根には、デンプンを分解するアミラーゼや、脂肪を分化するリパーゼなどの消化酵素が入っていて、食べ物の消化を促進する働きがあります。
おススメの食材
長芋:ぬめり成分が多く含む
キャベツ:ビタミンU(別名、キャベジン)が多く含まれる
グリーンアスパラガス:ビタミンU,タンパク質が豊富
豆腐:脂質が少なく、消化吸収しやすい
バナナ:不足するカリウムが豊富
大根:熱に弱いのですりおろして食べるのが良い
シジミ:アルコールを分解して肝臓を助けるといわれるオルニチンを含む
※今回の記事は飯田薫子先生、寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。