胆のうについて 2022.5.23
今回は「胆のう」についてのお話しです
胆のうと胆汁
胆のうは肝臓の下にある臓器です。
肝臓が脂肪を消化するために分泌する「胆汁」という液を一時的にとどめ、濃度を調節したり十二指腸に送ったりする働きをします。
胆汁に含まれるコレステロールが何らかの影響で結晶化し、胆のうや胆管などにたまることがります。
無症状のことが多いですが、胆石が大きくなり胆汁の流れが滞ると炎症をおこして、痛みや嘔吐発熱がおこります。
胆汁について
胆汁は胆管を通り、すい臓の出口ですい管から分泌されるとすい臓と合流します。
そのあと、十二指腸へと流れ、脂肪や炭水化物の消化を助けます。
胆管とすい管の出口が共通の穴となっているため、胆管から落ちてきた胆石がすい臓の出口に詰まると「すい炎」の原因となります。
胆石の発作やすい炎の痛みは、脂肪の多い食事の後や食べ過ぎた後の夜半に起きやすいです。
対策
胆石の生成は体内のコレステロールの増加などによって進むので、コレステロールのとりすぎには要注意です。
コレステロールの吸収を抑える食物繊維をとるのも良いでしょう。
魚はコレステロールの代謝に関わるEPA・DHAなどの不飽和脂肪酸やビタミンB群などを豊富に含んでいるのでお勧めです。
その他、糖質やカロリー、動物性脂肪のとりすぎが胆石の生成と関与することが知られていますので控えるようにしましょう。
おススメの食材
マグロ・・・コレステロールの代謝に関わるDHA・EPAが豊富
ゴボウ・・・食物繊維が豊富でコレステロールの吸収を抑制
玄米・・・食物繊維が豊富
昆布・・・食物繊維が豊富
サバ・・・DHA・EPAが豊富でコレステロールの代謝を改善する働きがある
※今回の記事は飯田薫子先生寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。