葉酸・ナイアシン・パントテン酸の働き2021.3.23
葉酸、ナイアシン、パントテン酸
今回は葉酸、ナイアシン、パントテン酸についての記事です
葉酸について
葉酸はこんな人におススメです
✔ 口内炎ができやすい
✔ 肌荒れが気になる
✔ 貧血気味
✔ 妊婦
✔ 飲酒量が多い
葉酸は一言でいうと、成長を促進させ赤血球をつくり出す造血のビタミンです。
赤血球の生成や細胞の新生
葉酸はビタミンB12とともに補酵素として、赤血球をつくり出す働きがあります。
赤血球は4か月で死滅しますが、新しい赤血球をつくり出すのに葉酸がないと、正常な赤血球ができず、貧血になります。
また、葉酸はタンパク質の合成にも関与し、細胞の新生にも活躍します。
DNAの形成に関与
葉酸は核酸(DNA・RNA)を作るのに重要な役割を果たしています。
核酸は細胞の核にあたり、遺伝子情報を保有しています。
胎児が発育する妊娠中や、乳児を育てる授乳中には、必要不可欠です。
特に妊娠初期に葉酸を適切に摂取することで胎児の神経管欠損という先天異常のリスクが軽減されます。
葉酸の不足と過剰
通常の食事をしている限り、葉酸が不足することはまれです。
また、通常の食生活なら葉酸の過剰症も確認されていません。
ナイアシンについて
ナイアシンは次のような方におススメです
✔ 肌荒れが気になる
✔ 酒を多く飲む
✔ 冷え性
✔ 疲れやすい
ナイアシンを一言で表すと、補酵素として栄養素の分解にかかわる代謝ビタミンです。
脳神経を正常に働かせる
ナイアシンは血行を改善して、脳神経の働きを良くしたり、皮膚を健康に保ちます。
動物性食品から植物性食品まで幅広く含まれ、体内でも合成されます。
ナイアシンは糖質、タンパク質、脂質の代謝に働き、二日酔いのもととなるアセトアルデヒドの分解にも貢献しています。
ナイアシンはビタミンB群に分類され、ビタミンB1、B2,B6が不足すると、十分に体内で合成できなくなります。
不足するとどうなるか
ナイアシンが欠乏すると、皮膚、粘膜、消化器官、神経系に影響を及ぼし、口角炎、食欲不振、不安感などの軽い症状が出ます。
細胞のエネルギーが不足することで、倦怠感を感じることもあります。
パントテン酸について
パントテン酸は次のような方におススメです
✔ ストレスが多い
✔ 抗生物質を服用する
ストレスに強くなる
パントテン酸は副腎皮質ホルモンの産出を促す働きがあります。
副腎皮質ホルモンはストレスに対抗するために、血糖値を上げてエネルギーを向上させる作用があります。
このことからパントテン酸は抗ストレスビタミンなどと呼ばれています。
また、パントテン酸は善玉コレステロールを増やします。
欠乏症の心配は無い
パントテン酸は色々な食品に含まれており、さらに腸内で合成されるため不足することはほとんどありません。
※今回の記事は則岡孝子先生監修「栄養成分の事典」を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。