貧血の対策 2022.4.11
今回は貧血の対策についてのお話しです
貧血とは
貧血とは、血液中の赤血球に含まれる赤い色素(ヘモグロビン)の濃度が低下した状態です。
ヘモグロビンには全身に酸素を運ぶ働きがあるため、貧血になると身体が酸欠の状態になります。
疲労感や息切れ、頭痛などの症状があらわれます。
赤血球の生成に必要なビタミンB12や葉酸が不足しても貧血になります。
貧血の対策
貧血の対策には食生活の見直しが大切です。
無理なダイエットをしたり、朝食を抜いたりすると食事からとれる鉄の量が不足します。
特に女性は、月経や妊娠などで多くの鉄を必要とします。
規則正しい食生活で十分な鉄分を補給しましょう。
食品中の鉄
食品中の鉄には肉や魚などの動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と、野菜などの植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」に分けられます。
その吸収率を比較すると、ヘム鉄は15~25%、非ヘム鉄は2~5%です。
吸収が良いのはヘム鉄ですが、食事全体の栄養バランスも考えながら食べていきましょう。
鉄の吸収率を良くするためにはビタミンCを同時に摂ると効果的です。
反対に緑茶や紅茶、コーヒーに含まれる苦味成分タンニンは、鉄の吸収を阻害します。
鉄のことを考えると食事と一緒に飲むのはやめた方がいいかと思います。
また、食品添加物として使われるリン酸塩鉄の吸収を悪くするといわれています。
ハムやソーセージなどの加工食品の食べすぎには注意しましょう。
※今回の記事は飯田薫子先生寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。