40代50代の血管病の増加 2021.8.31
「人の体は血管とともに老いる」と言われますが、
正しい生活習慣で健康的に暮らしていると、血管も年齢とともに
ゆっくりと老いていきます。
このような老化の場合、血管病が起こりやすくなるのは、70代後半~80代
くらいにかけてです。
しかし、最近では40~50代で血管病に襲われる人が増えています。
その、大きな原因は、現代の生き急ぐような生活です。
グルメな料理やお酒、どこにでも車で移動等々社会が豊かになりました。
しかし、大昔からさほど進化していない人間の体は、現代の生活についていけていない状態です。
グルメな料理やお酒は、バランスを欠いたカロリー過多の食事につながりやすく、
便利な交通機関は歩く機会を少なくして、運動不足をもたらします。
それにスピード社会の忙しさによる疲労やストレスが追い打ちをかけます。
ゆっくり自然に年を重ねていけば40代~50代で血管病に陥るのは稀です。
しかし、現代の生き急ぐ生活では、血管の老化を猛スピードで早めさせています。
過食や運動不足が原因で、実年齢が45歳でも血管年齢は75歳という人がいます。
しかし、血管の老化が進んでいても、不快感や痛みなどの自覚症状はほとんどありません。
そのため、放置している人が多く、
ある日突然、牙をむき、40~50代で脳卒中や心筋梗塞で倒れてしまいます。
こうなった場合、突然死、助かった場合でも後遺症が残ってしまい、
健康な人生を送れなくなってしまいます。
**日本人の3人に1人が血管病**
近年、ガンでなくなる人が増えていますが、血管病でなくなる人も
それと同じくらい増えています。
最近の統計で、日本人の統計として、1位がガンで37万3000人
2位が心筋梗塞で19万8000人、3いが肺炎で12万人、4位が脳卒中で10万9000人です。
(2016年厚生労働省「人口統計調査」より)
心疾患と脳卒中をたしたらガンとほぼ肩を並べます。
日本人の4人に1人が血管病で亡くなっているということになります。
脳卒中や心筋梗塞は特別な人の病気ではなく、身近に潜む怖い病気です。
血液をキレイにして若い血管を保ちましょう。
※今回の記事は島田和幸先生著書『内皮細胞が活性化する食習慣で一生切れない、詰まらない「強い血管」をつくる本』を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。