ビタミンの働き 2021.11.15
ビタミンの働きを解説
ビタミンの役割について
「20世紀はビタミンの時代」と言われていたように、かつてはビタミンこそがサプリメントの代表選手でした。
あるいは食糧不足の時代だったため、ビタミン不足が深刻だったということかもしれません。
そもそもビタミンは、エネルギー源や体の構成成分にはならない有機化合物です。
体成分としては微量にもかかわらず、生命維持に深く関与している栄養素です。
一部を除いては体内で合成されません。
その主たる役割は、エネルギー代謝のサポートとコンディション維持です。
水溶性ビタミンと脂溶性ビタミン
ビタミンは大きく水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分かれます。
水溶性ビタミン
- ビタミンB群:主として三大栄養素の代謝を促進する補酵素としての機能を持ちます
- ビタミンC:体の免疫力を上げます
- ビタミンA,C,E:抗酸化機能をもつなど、その役割は多岐にわたります
ビタミンB1
働き~糖質からのエネルギー産出・皮膚や粘膜の健康維持・脳神経の正常化
主な食品~豚肉、レバー、豆類、穀類の胚芽
その他~不足すると、食欲の減退、疲労感が起こる。多忙な人やスポーツをする人は不足しやすい。
ビタミンB2
働き~皮膚や粘膜の健康維持・糖質、脂質、タンパク質をエネルギーに変える。
主な食品~レバー、うなぎ、納豆、卵、葉菜類
その他~ビタミンB2を強化した栄養ドリンクをとると尿が濃い黄色になることがある。
ナイアシン
働き~多雨室・脂質・タンパク質からエネルギーを産出する際に働く酵素を補助する。
皮膚や粘膜の健康維持。
主な食品~肉、魚、レバー
ビタミンB6
働き~タンパク質からのエネルギーを産出する。
皮膚や粘膜の健康維持。
主な食品~かつお、マグロ、バナナ、レバー
その他~腸内細菌によって、一部体内でもつくられる
ビタミンB12
働き~葉酸と協力し、赤血球中のヘモグロビンの生成を補助する。
神経系の正常化。
主な食品~牡蠣、レバー
葉酸
働き~DNAなどの核酸を合成する。
赤血球の生成を補助する。
胎児の正常な発育。
主な食品~枝豆、レバー、モロヘイヤ、ホウレン草、ブロッコリー、苺
パントテン酸
働き~糖質・脂質・タンパク質の代謝とエネルギー産出の補助。
主な食品~枝豆、レバー、サケ、イワシ、卵、肉類
ビタミンC
働き~コラーゲンの生成。皮膚や粘膜の健康維持。ストレスの抵抗力強化。
抗酸化作用。動脈硬化の予防。
主な食品~果物、野菜、いも
その他~水に溶けやすく、熱に弱いので、出来るだけ新鮮な生で食べるのが良い。
ビタミンA
働き~発育の促進。肌の健康維持。粘膜の保護
主な食品~レバー、ウナギ、緑黄色野菜
ビタミンD
働き~小腸や腎臓でカルシウム・リンの吸収を促進。丈夫な骨を作る。
主な食品~魚介類、キノコ類
ビタミンE
働き~抗酸化作用。細胞膜の老化を予防。動脈硬化の予防。
主な食品~ナッツ類、アボカド
ビタミンK
働き~出血の時に血液を固めて止血する。血管の健康維持。
主な食品~納豆、小松菜、ホウレン草
※今回の記事は桑原弘樹先生著書「サプリメント健康バイブル」を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。