リノール酸の効果2021.4.15

リノール酸の効果

リノール酸は

-6系の多価不飽和脂肪酸です。

効用:動脈硬化予防・高血圧予防

不足すると:皮膚炎・成長が遅れる・感染症にかかりやすくなる

過剰に摂取すると:動脈硬化・老化が進む・免疫力の低下

 

リノール酸は適量をとれば、

総コレステロール値が低下しますが、

過剰摂取は病気を招くこととなります。

 

**食品からの摂取が必要**

リノール酸は人間の体に不可欠な必須脂肪酸です。

体内で生成できないため食品から摂取する必要があります。

 

リノール酸は総コレステロール値や中性脂肪値を下げる働きがあり、

生活習慣病を予防する働きがあります。

体内に取り込まれたリノール酸が代謝されるとき、

γ-リノレン酸が生成され、小腸で吸収されると、血小板や細胞膜の

構成要素となります。

 

**過剰摂取は善玉コレステロールの減少**

リノール酸を摂りすぎると、肥満を招くだけでなく、

悪玉のLDLコレステロールと一緒に善玉のHDLコレステロールまでも

減少させてしまいます。

その結果、動脈硬化を促進させ、心疾患などを起こしやすくします。

 

**摂取割合**

摂取割合は

-6系列脂肪酸:n-3系列脂肪酸 = 41

が良いとされています。

 

リノール酸の過剰摂取を防ぐためには

α-リノレン酸、EPA、DHAなどのn-3系列の脂肪酸と合わせて

バランスよく摂ることが大切です。

 

**上手に使い分ける**

リノール酸は、紅花油、ひまわり油、コーン油などに多く含まれています。

紅花油は油臭さがなく、あっさりとしているので、生食にも適しています。

ひまわり油はたんぱくで、上品な味わいですので、炒め物に最適です。

コーン油は油切れが良く、揚げ物に適しています。

 

リノール酸は加工食品や外食産業で多く使われているので、

外食が多い人は知らず知らずのうちに多く摂取しています。

健康のために出来るだけ家で食事を作りましょう。

 

今回の記事は則岡孝子先生監修「栄養成分の事典」を参考にしました。

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