レシチンとポリフェノールの効果2021.9.16
**レシチンについて**
レシチンはリン脂質の一種で、人間の細胞の生体膜の主成分です。
脳神経系や血液、内臓などの細胞組織に多く含まれ、脳内の神経伝達物質合成
にも欠かせない栄養素です。
自然界に広く分布しており、特に卵黄や大豆に多く含まれます。
サプリメントの原料として使われるのは卵黄レシチンと大豆レシチンです。
レシチンは、コリン、リン酸、グリセリン、脂肪酸などで構成されています。
リン酸、コリンは親水性があり、グリセリン、脂肪酸は親油性があります。
このようにレシチンは、親水性と親油性の両面を持っているため、
本来溶け合わないはずの水と油を混ぜ合わせることが出来ます。
体内でもレシチンが血管にこびりついたコレステロールを血中の水分に溶かし、
肝臓に運んで排出します。
肝油が小腸と大腸の掃除人とすれば、レシチンは血管の掃除人というわけです。
レシチンは動脈硬化を防ぎ、脂質の代謝を活発にして、中性脂肪や
LDL(悪玉)コレステロールを減らします。
さらに、脳細胞や神経細胞を活性化し、記憶力や集中力を高めます。
認知症の予防にも大いに役立ちます。
**ポリフェノールについて**
ポリフェノールは、植物が光合成を行うときにできる色素や苦味の成分です。
さまざまな種類があり、緑茶カテキンやそばのルチン、ブルーベリーのアントシアニン、発芽玄米のフェルラ酸
紅茶のタンニンなどもポリフェノールの仲間です。
ポリフェノールはすべて、活性酸素を撃退する強力な抗酸化作用を持っています。
そのため「ファイトケミカル」とも呼ばれています。
活性酸素は強い酸化作用で細胞をサビつかせ、老化を促進し、生活習慣病を引き起こします。
ポリフェノールはそれぞれの得意分野で力を発揮し、この活性酸素による体のサビを防ぎます。
例えば
カテキン:高血圧予防、血中コレステロールの抑制、殺菌・抗ウィルス作用、ガン細胞の増殖抑制
ルチン:毛細血管の強化、高血圧・糖尿病予防
アントシアニン:眼精疲労の回復、肝機能強化
ただし、ポリフェノールはどんなに大量にとっても、数時間でその効果は消えてしまいます。
ですから、さまざまな植物性食品に含まれるポリフェノールをこまめにとるとともに、
サプリメントで補うのも良いかもしれません。
※今回の記事は「断食しないで断食効果」を参考にしました。
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