炭水化物、糖質、糖類の違い 2021.12.9
糖質とダイエットの関係について
「糖質」について
「糖質制限ダイエット」のブームにより、「糖質」という言葉をよく耳にするようになりました。
糖質=炭水化物と理解している人が多いかと思いますが、炭水化物と糖質はまったく同じというわけではありません。
炭水化物を生理学的に分類すると次の様に分類されます。
- 体内で消化吸収されて、エネルギー源になる糖質
- 消化されずに大腸まで運ばれて、様々な働きをする食物繊維
つまり、糖質は「炭水化物から食物繊維を除いたもので、炭水化物の中のエネルギー源となるもの」を指しています。
「糖」について
今度は「糖」の種類で分類すると
- 糖類
- 少糖類
- 多糖類
の3つに分類されます。
つまり糖類は「炭水化物から少糖類と多糖類を除いたもの」になります。
要は、糖質と糖類ではそもそも分類の仕方が違うのです。
糖類をさらに分解すると
糖類はさらに分解すると次のように分かれます
- 単糖類:ブドウ糖や果糖、牛乳に含まれるガラクトースなどに含まれる
- 二糖類:麦芽糖などのに含まれる
これらはすべて、カロリーの高い甘み成分です。
そのため、摂取を制限することで、ダイエットができるというわけです。
豆知識
「糖類ゼロ」「ノンシュガー」「シュガーレス」「無糖」などという表示が、食品や飲料に書いてあることがよくあります。
一見、糖はまったく入ってないような印象を受けますが・・・
それは誤りです。
100gまたは100ml中に糖質または糖類が0.5g以下の場合は「ゼロ」「ノン」「レス」「無」
と表示しても良い決まりになっているのです。
つまり、「無糖」と書いてある250mlの缶コーヒーにも、実は約1gの糖が入っている場合があります。
無糖だから安心などと飲み過ぎないようにしましょう。
※今回の記事は飯田薫子先生、寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。
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