現代の日本の健康事情2021.6.29
現代の日本の健康事情
厚生労働省の統計によると、2015年の死因の1位はガン、
2位は心疾患、3位は肺炎、4位は脳卒中でした。
1950年ごろからの年次推移をみると、ガンは一貫して増加しており、
全死亡者のおよそ3分の1はガンで死亡しています。
肺炎も1980年ごろから増加傾向が続き、2011年には脳卒中に代わり
第3位になりました。
**脳卒中と介護**
脳卒中のうち、脳出血による死亡者数の減少は、
高血圧対策や医療技術の進歩による影響が大きとされています。
1965年ごろをピークに年々減少傾向にあります。
しかし、脳卒中は、「介護が必要になった主な原因」では依然として、
男性では1位の状態が続いています。
つまり、いつまでも元気で長生きするためには、生活習慣などを改善するなどして、
脳卒中などの病気の発生そのものを防いでいくことが重要です。
<介護が必要になった主な原因>(65歳以上の要介護者)
男性
1位:脳卒中
2位:認知症
3位:高齢による衰弱
女性
1位:認知症
2位:骨折・転倒
3位:高齢による衰弱
**人生90年の時代へ**
日本では生活環境の改善や医学の進歩によって感染症が激減したことにより、
平均寿命は延び続け、現在、女性では世界一位の水準を示しています。
そして、将来推計では2060年には女性で焼く91歳、男性で約84歳に到達すると
予測されています。100歳以上の人口もさらに増えると予想されています。
**健康寿命を延ばす**
「健康寿命」とは介護などを必要とせず、自立して日常生活を送れる期間のことです。
日本は長寿国ですが、平均寿命を延ばすだけでなく、いかに健康寿命を延ばすかに
関心が集まっています。
厚生労働省の調査によりますと、
男性の平均寿命は80歳 健康寿命は71歳
差は9歳
女性の平均寿命は86歳 健康寿命74歳
差は12歳
今後、日本の高齢化はますます進んでいくと予想されます。
いつまでも健康であり続けるためには、本人が意識して
健康について理解を深めていく必要があります。
※今回の記事は日本健康マスター検定の公式テキストを参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。