生活習慣病を予防するDHAパワー 2021.4.19
生活習慣病を予防するDHAパワー
青魚に含まれていることでよく知られている
DHA(ドコサヘキサエン酸)について
DHAは脳の発達、機能を高め、
生活習慣病を予防する効果があります。
特に以下のような人におススメです。
・高血圧
・悪玉コレステロール値が高い
・妊婦、授乳婦
・成長期の子供
・肉や加工品を多く食べる
・頭や目を酷使する
**あらゆる生活習慣病を予防する**
DHAはn-3系の多価不飽和脂肪酸です。
DHAはおもに、ウナギやイワシ、マグロなどの脂肪に含まれており、
また、植物油などに含まれているαリノレン酸から体内で合成されます。
DHAの特徴的な効果として、
LDL(悪玉)コレステロールや中性脂肪を減少させ、
血管壁への付着を抑制して、血液をサラサラにします。
また、脂肪を燃焼させる酵素である「燃焼リパーゼ」の働きを高めて
脂肪燃焼を促進させます。
これらの作用により、高血圧、動脈硬化、脳卒中などを
予防したり、改善したりする効果が得られます。
また、アトピー性皮膚炎のも効果があると言われています。
**脳の働きを良くする**
DHAは「脳の栄養素」と言われています。
イギリスの研究機関が、1980年代に日本人の子供と
欧米人の子供の脳を比較したところ、
日本人の子供の方が知能指数が高かったという結果がありました。
その要因の一つが、日本人が昔から魚をよく食べてきた習慣によるものとされています。
魚に含まれるDHAは、脳をはじめとする
神経組織に多く含まれ、脳や神経の発育や
機能維持に重要な役割を果たしています。
また、細胞を活性化させ、認知症を予防するという
研究結果も出されています。
DHAは目の機能回復にも効果的です。
視神経の細胞の活性を高め、網膜や視神経の
神経伝達を良くする働きがあります。
**乳幼児の脳の発達に欠かせない**
DHAはとくに乳幼児の脳の発達や視力向上、心筋発達に
欠かせない栄養素と言えます。
少なくとも3歳まではしっかり摂る必要があります。
このため、乳幼児の必須の栄養素として粉ミルクへの添加などが
幅広く行われています。
妊婦については、お母さんが摂取すると
胎盤や母乳を通して赤ちゃんに補給されます。
**不足するとどうなるか**
脳の情報伝達を行うニューロンという神経細胞の突起の先端には、
DHAが含まれています。
ニューロンの先端がつながることで、情報がうまく脳を流れますが、
DHAが不足すると、情報伝達が上手くいかなくなり、
記憶力や学習能力が低下することがわかっています。
胎児、乳児期に欠乏すると、脳の発育に支障をきたします。
**鮮度の高いものを選びましょう**
DHAは酸化しやすいので、魚を選ぶときは鮮度の高いものを選びましょう。
※今回の記事は則岡孝子先生監修「栄養成分の事典」を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。