納豆と小豆の成分と作用 2022.6.6
今回は納豆と小豆の成分についてのお話しです
納豆について
納豆にはイソフラボン、サポニン、レシチンなどの大豆と同様の栄養成分を含みます。
さらに、発酵によって大豆にはない栄養成分をつくり出し、消化・吸収の良さでも大豆より高い効果が得られます。
納豆の成分
発酵によって生じるタンパク質分解酵素のナットウキナーゼは、納豆特有の栄養成分です。
また、脂質をエネルギーに変えるときに必要になるビタミンB2も豊富で、大豆の約5倍含まれています。
ほかに、ビタミンKも大豆より豊富です。
ナットウキナーゼは血栓を溶かす作用が非常に強いとされて、血圧降下作用や血行促進作用などが期待されます。
また、ビタミンKにはカルシウムを骨に定着させる働きがあり、骨粗しょう症の予防に効果的です。
そのほか、整腸作用も期待できます。
小豆について
小豆は大豆と違って炭水化物を多く含み、脂質の少ない豆類です。
小豆の主成分は炭水化物とたんぱく質です。
小豆のたんぱく質は、必須アミノ酸のリジンを多く含みます。
ビタミンB1・B2、カリウム、食物繊維も豊富です。
また、皮に含まれるえぐみのもとであるサポニンや、ポリフェノールの一種であるアントシアニンも多く含まれます。
サポニンやアントシアニンは抗酸化作用があります。
カリウムには余分なナトリウムを排泄させる働きがあり、むくみや高血圧の予防に効果的です。
また、豊富な食物繊維は便秘の改善やコレステロール値の上昇抑制に効果があると期待されています。
※今回の記事は飯田薫子先生寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。