食物繊維が善玉菌を増やす2021.9.6
食物繊維は自力で腸を強くする立役者です。
というのも、食物繊維を分解する消化酵素を私たちの体は持っていないため
大腸にそのまま届き、お通じの材料となるからです。
大腸に達すると、そこで残りカスや老廃物などをからめ取って排出します。
さらに、腸内細菌が食物繊維を発酵させて、自らのエネルギーに変換するため
腸内に留まる時間が長くなり、そこで水分を含み排泄しやすくなります。
腸内細菌が食物繊維を発酵させるときには、酪酸とよばれる酸が出ます。
この酪酸は、ガンを抑制する重要な物質です。
酪酸によってビフィズス菌などの善玉菌も増えて、腸内細菌を改善させます。
食物繊維をとることは、腸を強くするだけでなく、様々な健康効果があります。
しっかり食物繊維をとっていきましょう。
**食物繊維の種類**
食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があります。
水溶性食物繊維:不溶性食物繊維=1:2の割合が効果的といわれています。
・水溶性食物繊維
水に溶ける食物繊維です。
糖質の吸収を緩やかにしたり、コレステロールの吸収を抑制したりすることで、
動脈硬化を予防していきます。
また、有害物質を吸着させ体外に排泄を促進する効果により
有害物質の体内の滞在時間を短くします。
果物、海藻類、キノコ類、ニンニク、キャベツなどが水溶性食物繊維を含みます。
・不溶性食物繊維
水に溶けない食物繊維です。
水分を吸収してお通じのカサを増し、腸壁を刺激してぜん動運動を促します。
よく噛まなければならない食材が多く、過食を防ぎ、胃の中で消化に時間がかかるので
満腹感を得やすくなります。
豆類、穀類、いも類、ゴボウ、かぼちゃ、ブロッコリーなどが不溶性食物繊維を含みます。
※今回の記事は辨野義己先生著書「自力で腸を強くする30の法則」を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。