健康長寿と男性ホルモンの関係 2021.10.26
健康で長寿のためには男性ホルモンは重要
意欲の低下は年のせい?
中高年になると、集中力の低下や意欲の低下、疲労しやすくなったり、認知機能の衰え、動脈硬化、体脂肪の増加、筋力低下、頻尿、男性機能不全などがおこります。
これらを「歳のせい」とひとくくりにされていました。
もちろん、歳のせいには変わりないのですが、歳をとっても
男性ホルモンが高い人はこういうことはあまり起こりません。
逆に言うと、男性ホルモンの高い人は加齢にまつわる様々な症状が出にくいので、健康や長寿にとっての男性ホルモンの重要性は高いと思われます。
米国の研究では、男性ホルモンの量で男性を4段階で分類すると、最もホルモンが低かった集団では、がんや脳血管障害など様々な病気になり余命が短いことが報告されています。
東京大学加齢医学の秋下雅弘先生が、老人健康施設で行った研究では、実際に男性ホルモンが高い群のほうが、低い群よりも長寿であるという傾向がわかりました。
そして、男性ホルモンのテストステロンが減ると、まず最初に糖尿病などの生活習慣病がおこります。
その結果として脳梗塞や心筋梗塞などの臓器障害などが出て、最後は認知症を発症し、寝たきりになると報告しています。
男性ホルモンの減少は抑うつや疲労の原因
年代には特徴的な病気というものがありますが
例えば
- 20世紀前半⇒結核
- 戦後⇒胃がんと胃潰瘍
- 現代⇒うつ病
うつ病
うつ病がすべての年代で問題になっています。
うつ病は誰でもいつでもなる可能性があり、また、適切な治療で改善するので
「心の風邪」
と言われることもありますが、実際には「風邪」よりも長期化することも多く、うつ病発症をどう予防するかは、どの組織でも大きな問題となっています。
ストレスが同じようにかかっていても、うつ病になる人、ならない人がいることも事実です。
一般に疾患のなりやすさは広い意味で体質と呼ばれています。
最近分かったことは、男性ホルモン値が低いとうつになりやすくなります。
もちろん、うつ病の方はみな男性ホルモンが減少しているわけではないのですが、男性ホルモンが減少するとうつになりやすいことは確かなようです。
誰でも気持ちが落ち込んだり、力が入らなかったり、へこんだりすることがありますが、その状態を改善していく方法の一つに男性ホルモンのケアが重要だと思います。
※今回の記事は堀江重郎先生著書「ホルモン力が人生を変える」を参考にしました
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