和食についてもう一度考える2021.7.19
かつて日本は、欧米に比べて心筋梗塞による死亡率が非常に低く、
世界から注目されていました。
2013年には和食がユネスコ無形文化遺産に登録されました。
ヘルシーフードとして、その健康効果が脚光を浴びています。
しかし、現在の日本では食生活の欧米化が進み、心筋梗塞の発症が増加しています。
長く健康でいるために、いま一度、日本の伝統的な和食がどんなものか振り返り、
普段の食事に取り入れましょう。
**塩分に注意しながら取り入れましょう**
健康的な和食ですが、1つ注意したいことがあります。
それは塩分です。
和食は味付けのベースに食塩を使う傾向があり、高血圧のリスクを高めます。
塩分は控えたうえで、以下のポイントを実践しましょう。
・肉より魚をメインにする
肉には「飽和脂肪酸」が、魚には「n-3系多価不飽和脂肪酸」が豊富に含まれています。
飽和脂肪酸をとり過ぎると、血中のLDL(悪玉)コレステロールを増やし、
動脈硬化を促します。
一方、n-3系多価不飽和脂肪酸には血中脂質を減らしたり、血圧を下げ、
動脈硬化を防ぐ働きが期待されます。
特に、サンマやイワシといった青魚には「EPA」「DHA」といったn-3系多価不飽和脂肪酸が含まれています。
日本は昔から魚を多く食べていましたので、これが心筋梗塞などの心疾患を予防していたのではないかと
考えられます。
意識して、メイン料理は肉より魚を選びましょう。
・食物繊維をしっかりとる
和食では野菜やキノコ、海藻など、食物繊維が豊富な食材が料理によく使われます。
食物繊維は小腸で、コレステロールの吸収を抑えたり、血糖値の上がり方を穏やかにしたり、
腸を刺激して便秘解消に役立つなど、さまざまな健康効果が期待できます。
加熱調理しても崩れにくいため、量をたくさんとるには、蒸す、煮る、炒める等の調理法を取り入れ、
カサを減らすと良いでしょう。
・大豆製品を積極的に食べる
豆腐や納豆などの大豆製品は、日本の食卓によく並ぶ食材です。
大豆には食物繊維が多いうえに、イソフラボンという成分が、女性ホルモンのエスロゲンと
同様の働きをして、更年期障害に伴う症状を軽減したり、動脈硬化を防ぐ効果が期待できます。
※今回の記事は「日本健康マスター検定」公式テキストを参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。