雑穀の種類 2022.5.25
お米についてのお話し
米は炭水化物を多く含み、活動エネルギーの源である大事な食材です。
昔から日本人の主食として親しまれてきました。
稲からもみ殻を取り除いたのが玄米、さらにぬかを削って胚芽を残したものが胚芽米、胚芽も取り除いたのが精白米です。
玄米や胚芽米の栄養価が高いのは知られていますが、精白米にも様々な成分が含まれています。
それぞれについて説明していきます。
精白米について
精白米の主成分はデンプンです。
他に、ビタミンB1・E、タンパク質、食物繊維、亜鉛、鉄などのミネラルも含んでいます。
米に含まれるデンプンは炊飯によって消化吸収がよくなり、効率よくエネルギーとなります。
そのため、体力回復に期待ができます。
また、脳にとっても最も効率的なエネルギー源となります。
ビタミンB1は糖質の代謝を助け、タンパク質は体を作るもとになります。
食物繊維は整腸作用があります。
玄米について
玄米は主成分である炭水化物のほか、ぬかや胚芽を取り除いた精白米より、ビタミンやミネラル、食物繊維を多く含んでいます。
特に、ビタミンB1は精白米の約5倍、ビタミンEは約12倍の含有量です。
糖質は体だけでなく脳にとっても効率的なエネルギー源となります。
玄米の豊富なビタミンB1は糖質の代謝を助けます。
玄米に含まれる食物繊維は腸をキレイに整えます。
玄米の食べ方としては、白米に比べて消化されにくいですが、その分腹持ちが良いといえます。
胃腸が弱い人は、水を多めにして柔らかく炊き、しっかり噛んで食べましょう。
胚芽米について
胚芽米は玄米からぬかを除き、胚芽部分を残したもので、ビタミンB1は精白米の約3倍、ビタミンEは約9倍含まれています。
玄米ほどではないですが、精白米より不飽和脂肪酸の仲間であるリノール酸が豊富です。
胚芽米の作用として、糖質が体や脳のエネルギー源となり、ビタミンB1は糖質の代謝を助けます。
また、豊富なリノール酸がコレステロール値を下げるとされ、動脈硬化などの予防が期待されます。
食べ方についていうと、玄米に負けない栄養価で、精白米のように食べやすいのが特徴です。
ぬかを除いたため消化も良く、胃腸の弱い人や高齢者、子供におススメです。
精白米よりも水加減を多めにして炊きましょう。
※今回の記事は飯田薫子先生寺本あい先生著書「きちんとわかる栄養学」を参考にしました。