かつて日本人は、毎日のように魚を食べていました。
そのころは怖い血管病になる人はさほど多くありませんでした。
魚に含まれる栄養素が血管を強くし、血液がドロドロになるのを防いでくれたからです。
魚のおもな成分は、タンパク質、EPAやDHAの良質な脂肪酸、ビタミンなどです。
それらが、健康な体をつくる材料となり、生理機能を整えてくれます。
よく「青魚がよい」といわれるのは、EPA・DHAが豊富なためです。
しかし、ほかの赤身魚や白身魚にも、これらの脂肪酸は含まれるので種類にあまり
こだわらず、色々な魚を楽しむとよいと思います。
ただし、大トロなどの高級マグロだけを食べていると栄養が偏ります。
大、中、小の魚をまんべんなく味わいましょう。
**魚の効能**
タンパク質は、体の組織の材料となり、血管の内皮細胞がイキイキと生まれ変わるために
必要な栄養素です。
魚に多く含まれるEPAとDHAは良質の脂肪である多価不飽和脂肪酸で、
体内では合成できないため、食品から摂取するしかありません。
EPAとDHAは悪玉(LDL)コレステロールを減らし、中性脂肪の合成を抑え、
血管を拡張して血流を良くして、血栓ができるのを防ぐ働きを持っています。
そのため、血管を強くするのに大変有効です。
**使い方、食べ方のコツ**
・脂肪酸であるEPAとDHAは酸化しやすいため、新鮮な魚を求め、新鮮なうちに調理しましょう。
・加熱によって脂肪が落ちやすいので、旬の魚であれば、さしみで食べるのが良いでしょう。
・調理法の偏りを避けると、栄養の偏りが防ぎやすくなります。
煮たり、焼いたり、蒸したりと、さまざまな調理法で楽しみましょう。
※今回の記事は島田和幸先生著書『内皮細胞が活性化する食習慣で一生切れない、詰まらない「強い血管」をつくる本』を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。
「人の体は血管とともに老いる」と言われますが、
正しい生活習慣で健康的に暮らしていると、血管も年齢とともに
ゆっくりと老いていきます。
このような老化の場合、血管病が起こりやすくなるのは、70代後半~80代
くらいにかけてです。
しかし、最近では40~50代で血管病に襲われる人が増えています。
その、大きな原因は、現代の生き急ぐような生活です。
グルメな料理やお酒、どこにでも車で移動等々社会が豊かになりました。
しかし、大昔からさほど進化していない人間の体は、現代の生活についていけていない状態です。
グルメな料理やお酒は、バランスを欠いたカロリー過多の食事につながりやすく、
便利な交通機関は歩く機会を少なくして、運動不足をもたらします。
それにスピード社会の忙しさによる疲労やストレスが追い打ちをかけます。
ゆっくり自然に年を重ねていけば40代~50代で血管病に陥るのは稀です。
しかし、現代の生き急ぐ生活では、血管の老化を猛スピードで早めさせています。
過食や運動不足が原因で、実年齢が45歳でも血管年齢は75歳という人がいます。
しかし、血管の老化が進んでいても、不快感や痛みなどの自覚症状はほとんどありません。
そのため、放置している人が多く、
ある日突然、牙をむき、40~50代で脳卒中や心筋梗塞で倒れてしまいます。
こうなった場合、突然死、助かった場合でも後遺症が残ってしまい、
健康な人生を送れなくなってしまいます。
**日本人の3人に1人が血管病**
近年、ガンでなくなる人が増えていますが、血管病でなくなる人も
それと同じくらい増えています。
最近の統計で、日本人の統計として、1位がガンで37万3000人
2位が心筋梗塞で19万8000人、3いが肺炎で12万人、4位が脳卒中で10万9000人です。
(2016年厚生労働省「人口統計調査」より)
心疾患と脳卒中をたしたらガンとほぼ肩を並べます。
日本人の4人に1人が血管病で亡くなっているということになります。
脳卒中や心筋梗塞は特別な人の病気ではなく、身近に潜む怖い病気です。
血液をキレイにして若い血管を保ちましょう。
※今回の記事は島田和幸先生著書『内皮細胞が活性化する食習慣で一生切れない、詰まらない「強い血管」をつくる本』を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。