日本人はナトリウムのとりすぎ2021.3.29
ナトリウム
日本人はナトリウムの摂りすぎ傾向にあります
これが高血圧を引き起こす最大の原因です
次のような人はナトリウムは控えめにしましょう。
・高血圧
・手足がむくみがち
・濃い味付けが好き
**ナトリウムポンプと体内水分**
ナトリウムは、体内にナトリウム塩として体重の約0.15%存在し、
水分とともに細胞外液のコントロールや神経の刺激伝達に関与しています。
細胞内ではナトリウムとカリウムの比率が常に一定に保たれています。
細胞内にナトリウムが多くなると、ナトリウムは外にくみ出され、細胞外のカリウムが
細胞内に取り組まれる仕組みになっています。
これをナトリウムポンプと言います。
**細胞が膨張することでむくむ**
過剰にナトリウムを摂取すると、ナトリウムポンプの働きがスムーズにいかなくなり、
細胞内にナトリウムが増えてしまいます。
この時水分も一緒に入るので、細胞は水ぶくれ状態となります。
これがナトリウムの過剰摂取によるむくみのメカニズムです。
膨張した細胞によって血管が狭くなると、血管壁にかかる圧力が上がります。
さらにナトリウムは血管を収縮させる作用もあり、これが高血圧の原因となります。
**控えめに摂取する**
日本人の食塩摂取量は成人で平均10.9gです。
厚生労働省が定める摂取基準は
男性9g未満
女性7.5g未満
ですが、高血圧予防のためには7~8g未満にしましょう。
ナトリウムは多くの食材に含まれているので、あっという間に摂取量がとれてしまいます。
食塩を含む調味料を多く用いる和食は薄味を心がけていきましょう。
**食塩を多く摂り過ぎないコツ**
食塩を多く摂り過ぎないコツとしては、
まず、だしをしっかりとることが減塩の基本です。
うま味が出るので少量の塩分を加えるだけでおいしく味わえます。
酢の物や和え物といった和食の定番は、酢やレモンの酸味で味にしまりを出します。
鰹節や昆布、ゴマで風味をつけるのもおすすめです。
**精製度の低い食品**
精製塩は純度が高く、ナトリウムと塩素でほぼ成り立っていますが、
精製度の低い自然塩はカリウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
そして、カリウムは、ナトリウムを排泄させて高血圧を予防する働きがあります。
そのため、精製度の低い自然塩が見直されています。
同じ調味料でも精製度の低いほうが栄養素がバランスよく含まれています。
※今回の記事は則岡孝子先生監修「栄養成分の事典」を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。