世界的な長寿村には、リンゴなどの果物を常食している地域が多いと言います。
一方日本では、「お菓子は好きでよく食べるが、果物はあまり食べない」という人が
増えているようです。
「果物はカロリーが高い」と思って敬遠する人もいますが、甘いお菓子やスナック菓子に比べると
果物のカロリーはかなり低めです。
果物には、エネルギー源となる糖質に加えて、ビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノール類
も多く含まれています。
間食や小腹がすいた時などに、果物をとるようにすると、血管を強くするための栄養素を摂取出来ます。
腹八分目の食事が物足りないときは、食後のデザートとして果物をとると良いかと思います。
低カロリーでお腹も心も満足します。
なかでもおススメが、リンゴです。
カリウムが豊富なので、とり過ぎた塩分の排出をも促せます。
**リンゴの効果**
リンゴはカリウムが多い果物の代表格です。
体内の過剰な塩分を排出し、血管の損傷を防いでくれます。
赤い皮にアントシアニンをはじめとするポリフェノール類が含まれ、強い抗酸化力で
LDL(悪玉)コレステロールの酸化を抑制し、血管壁にコレステロールがたまって動脈硬化が
進むのを防ぎます。また、りんごには食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれ、
腸内で余分な塩分、コレステロール、糖分の吸収を抑制します。
※今回の記事は島田和幸先生著書『内皮細胞が活性化する食習慣で一生切れない、詰まらない「強い血管」をつくる本』を参考にしました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。
野菜と並んで健康維持に必要な食材として重視されているのが果物です。
果物には「食物繊維」、「カリウム」という現代人が不足している栄養素が
多く含まれています。
果物なら生で食べられるため、調理による損失量が多いカリウムでも、
無駄なく摂ることができます。
また、果物にはペクチンという水溶性の食物繊維とともにセルロースなどの
不溶性食物繊維も含まれています。
どちらのタイプの食物繊維をとることも可能なのが大きな利点です。
ここで、不溶性食物繊維、不溶性食物繊維の説明をしておきます。
・不溶性食物繊維
不溶性食物繊維とは、水に溶けない食物繊維です。
水分を吸収して数倍から数十倍に膨らみ、腸壁を刺激して腸のぜん動運動を高めます。
肥満や便秘解消、腸の病気の予防に役立ちます。
・水溶性食物繊維
水溶性食物繊維とは、水に溶ける食物繊維で、腸内の水分を抱え込んで
ヌルヌルとしたゲル状の成分となり、有害成分を吸着して排泄させます。
余分な栄養を吸着して吸収を妨害するため、糖尿病や動脈硬化、高血圧を予防します。
**ビタミンが豊富**
果物はカロテンや、ビタミンB群、C、Eなどが多く含まれています。
ビタミンCやB群などの水溶性ビタミンはカリウムと同様にゆでたり、水にさらしたりすると
失われやすいので、果物が良い供給源になります。
さらにビタミンCには鉄分を吸収する働きがあるため、貧血予防に役立ちます。
**果物の食べすぎに注意**
健康のために積極的に取り入れたい果物ですが、いくらでも食べてよいわけではありません。
やはりバランスが大切です。
果物は大部分が水分で、菓子類などに比べると脂質がほとんど含まれていないため、
エネルギー量自体はそれほど高くありません。
しかし、糖質の一種である果糖が多く含まれます。
果糖のとりすぎは血液中の中性脂肪の上昇を招きます。
また、果糖は比較的、血糖値を上げにくい食材ではありますが、それでも
極端にとり過ぎると、高血糖を招く恐れがあります。適量の範囲で食べるようにしましょう。
1日当たりの果物の摂取量の目安は200gです。
リンゴなら1個、ミカンなら2個ほどです。
とりにくい人は、サプリメントを代用するのもいいかもしれません。
**ガン予防の効果**
果物の健康効果でもう一つ注目されているのが、ガン予防の効果です。
果物や野菜に含まれるカロテンやビタミンCには、発がん物質が体内で作られるのを
抑える働きがあるといわれています。
ガン予防の観点からみると、野菜は350g以上、野菜と果物合わせて1日400gを
目標にすることが進められています。
野菜を小鉢で5皿分、果物を小鉢で1皿分とるとちょうどよい量になります。
参考にしてください。
※今回の記事は「日本健康マスター検定」公式テキストを参考にしました。
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