カルシウムの種類2020.12.24
カルシウム
市場には様々なカルシウムサプリメントが出回っていますが、
中でも特に多いのが、「炭酸カルシウム」と「リン酸カルシウム」です。
~炭酸カルシウム~
炭酸カルシウムは、石灰岩の他、貝殻、卵殻、サンゴなどの原料で作られています。
値段は安価ですが、難点は胃で溶けづらいことです。
そのため、吸収率は牛乳の6割程度です。
吸収されなかったカルシウムは、大腸で異常発酵してメタンガスを発生させ、
肝臓に負担をかけてしまいます。
したがって摂取するときは空腹時ではなく食後が良いでしょう。
~リン酸カルシウム~
リン酸カルシウムは牛や魚の骨などを原料に作られたものです。
炭酸カルシウムに比べたら吸収率はいいですが、
粗悪品が売られているときがあります。(鉛やカドミウムなどの重金属が含まれているものがあります)
粗悪品を購入しないようにしましょう。
上記2つのカルシウムでリン酸カルシウムの方をお勧めしますが、
どうしても炭酸カルシウムが良いという方は、カルシウムを溶けやすくする
クエン酸やビタミンCなどが一緒に配合されたものを選ぶとよいでしょう。
その他、一緒に配合さてているのが望ましい成分として、マグネシウムとビタミンDがあります。
マグネシウムは骨を作るのに欠かせない成分です。
ビタミンDはカルシウムの吸収を促す成分です。
なお、マグネシウムに関しては、カルシウムとマグネシウムが2:1のバランスがベストです。
カルシウムのサプリメントは一度に大量に飲むよりも数回に分けて飲んでください。
特に朝と夜がおすすめです。
その理由として、骨を作る骨芽細胞は昼間活発に動きます。
一方骨からカルシウムを引き出す破骨細胞は、夜間に活発に働きます。
従って、朝の摂取は骨の合成に役立ち、夜の摂取は骨が破壊されるのを抑えるために必要となります。
※今回の記事は糸日谷秀幸先生著書「ミネラル&サプリメントセミナー」を参考にさせていただきました。
※このブログは診断や治療、医療のアドバイスを提供しているわけではなく、情報のみを提供しています。このブログの情報は医療専門家からのアドバイスに代わるものではありません。